視点を変える~“何をしてもらえるか”ではなく“何ができるか”を考えよう~

作成日:2017年4月14日(金)
更新日:2017年7月12日(水)

どんな環境・状況においても大切なのは、『その環境が何をしてくれるか』ではなく、『その環境に対して自分が何ができるか』ということ。
それがみらいをきり拓くことにつながるはずです。

アメリカの第35代の大統領のジョン・F・ケネディは、1961年に行なわれた大統領就任スピーチの中で、「国があなたのために何をしてくれるかではなく、あなたが国のために何ができるかを考えようではありませんか。」という一説を述べています。原文は「 ask not what your country can do for you – ask what you can do for your country.」でして、さまざまな書籍などで引用されているので見たことがある人もいらっしゃると思います。この一説は個人的にはとても好きな言葉でして、ビジネスの世界でも実践したい心構えの一つだなと思っています。
 

ビジネスの世界の言葉に置き換えると、「会社があなたに何をしてくれるかではなく、会社に対してあなたが何をできるかを考えてほしい」ということや、「チームがあなたに何をしてくれるかではなく、チームに対してあなたが何をできるかを考えてほしい」といった感じでしょうか。組織やチームに所属しているとすべてが思い通りにいくことはありませんし、異なる価値観を持つ人々が集まれば意見の衝突はあります。また会社の経営方針や、事業方針に納得がいかない、腹落ちしていない時もあるかとおもいます。意見の衝突がおきた際は話し合いをしてお互いに心の底から納得する事、事業方針が腹落ちしなければ納得するまで上司や経営者に聞きに行くことができればいいのですが、毎回そうすることは出来ないのが現実であり、自分自身が腹落ちしていなくとも、やらなければならないことを進める場面があります。

みらイズム私自身、アクセンチュアに在籍した際にコンサルタントとしてプロジェクトに出ていた時に、どうしても納得がいかない事もありました。誠心誠意を込めてクライアントにプロジェクトの意義を説明しても、プロジェクト推進の反対派からはこっぴどい扱いや暴言を言われたりしましたし。そんな時に思うようにしていることは、「自分に何が出来るか」を考える事です。「あの人はわかっていない」「市場環境やタイミングが悪い」「予算や人材が不足している」など、出来ない理由を並べ始めたらいくらでも出てきます。そもそも外部のコンサルタントを起用している状況では、何らかの理由でプロジェクトを進めることが難しいからこそ、高いお金を払ってコンサルタントを雇っているわけですから、簡単な状況なんてあるわけがない。そして困難なプロジェクトを何度か経験すると、難しい状況になればなるほど「出来ない理由を探す」ことに時間を使わず「どうやったら出来るのか」を考えるようになりました。困難な状況を突破したときの達成感はかけがえのないものですし、こういった突破の体験を何度かすることで、次に困難な状況にぶつかった時も勇気をもって挑戦することが出来るようになった気がします。

視点を変える~“何をしてもらえるか”ではなく“何ができるか”を考えよう~思い通りにいかない事も多いですし、予想外の事も起きますが、周りで起きた事をどう受け止めるのかは自分次第です。起きた事は変えることは出来ませんが、それをどう受け止めるかは、自分で変えることが出来ます。過去に起きた事は変えることは出来ませんが、その変えられない過去を受け止め、どのようにみらいに活かしていくのか考えて、行動していくことは出来ます。

「自分に何が出来るのか」を考えましょう。みらいワークスの行動指針である、”みらイズム”の一つには、「主体性:私たちは周りで起きることを自分事として、自ら行動して責任を果たします。」という考え方があります。周りで起きることを自分事として受け止めることは大変な事でもありますが、自分の人生の責任はだれも取ってくれません。常に前を向き、起きた事を自分事としてとらえ、自分が出来る事に集中し、行動する。自分自身もそうありたいですし、みらいワークスがそういったチームでありたいと思っています。