“自分事”として主体的に取り組むことで、目の前の世界は変わる。
上場を機にさまざまなテレビ番組に出演。新卒一年目のあの頃に、「大切だ」と学んだことを思い出しました。
先月19日の東証マザーズへの上場に伴い、さまざまなメディアでみらいワークスのことを取り上げていただいています。上場日の翌日にはテレビ東京の朝のニュース番組にも取り上げていただきまして、弊社のようなベンチャー企業にとってはとても光栄なことだなと感じています。
今回は、「東京マーケットワイド」(出演回はこちらから)「日経CNBC 昼エクスプレス」(出演回はこちらから)などの番組に出演させていただいた時に感じた事を書きたいと思います。
テレビ出演といえば、昨年の三月まで、BSジャパンの「人生が変わる人事の話」(放送は終了しました)という人事バラエティ番組に、毎月3回くらい合計20数回出演させていただきました(過去のブログでもご紹介しています。【2017年03月17日「BS JAPANに出演して学んだ、トップの覚悟と挑戦」】)。その為、テレビの撮影についてはそれなりに慣れているつもりでしたが、いろいろと新たな発見がありました。
その中で最も感じたことは、“気構えの違い”です。今回のテレビ出演では自分がメインゲストとして出演していましたので、当然のように自分がメインで話をすることになりますが、これによって自分の気構えが全然変わるのだなという点に改めて気が付きました。
「人生が変わる人事の話」では人事の専門家という立場で出演していましたが、メインキャスターの鈴木ちなみさんとゲストの方がメインで会話をしていて、要所要所で企業人事の観点からコメントを挟むのが私の役割。ある意味サブ的な立ち位置でした。一方で、今回出演させていただいた複数の番組は、いずれも自分がメインゲストです。自分がメインとなりみらいワークスのビジネスモデルや今後の展開についてお話しし、サブとメインでは、こんなにも話をする上での役割が違うものなのだなと感じました。
ビジネスのミーティングでも同じようなことが言えます。クライアントとの会議に複数人で出席する際、メインで自分が話す場合と、誰かがメインで話し、自分はそのサポート側にまわる場合とでは、気の持ちようや心構えがまったく異なるものです。
みらいワークスの行動指針「みらイズム」には、“主体性:私たちは周りで起きることを自分事として、自ら行動して責任を果たします。”というものがありますが、ミーティングに臨む際には、自分がメインとして話すつもりで臨まなければ、と感じます。複数人で出席すると、ついつい油断してしまいがちです。
私は、新卒で外資系コンサルティング会社であるアクセンチュアに入社しました。新卒一年目で、とある金融系クライアントの企業合併に伴うシステム刷新プロジェクトにアサインされました。アサイン後しばらく経った頃、先輩コンサルタントから「ミーティングに参加して、何も発言しないということは、何も価値を発揮していないということだ。議事メモを取るだけでは何も価値を生んでいない。ミーティングに参加するからには、一言でもいいから何か発言しろ。」と言われました。議事録を取る事でも、チームとしては役割をこなしているのではという甘い考えを持ってしまっていたことに気付かされました。
それを言われてからは、ミーティングの場では常に必死です。
新卒一年目で知識も経験もまったくない中で、百戦錬磨の先輩コンサルタントと、自分より20歳以上も年上のクライアントとのミーティングで、自分はどんな発言ができるのだろうか?・・・議事録を取りつつ、必死で言うべきことを考えながらミーティングに参加していました。そのような姿勢でミーティングに参加していると、会議にただ参加していたという状況から、姿勢が“主体的”に変わります。気づけば自分がメインで会議の取りまとめも出来るようになっていました。何事も主体的に、“自分事”として捉えることで、物事の見え方や感じ方は変わってくるのだなということを学んだ瞬間でした。今回のテレビ出演を通じて、新卒一年目の頃のそんな記憶がよみがえってきました。
どんな場面においても常に自分が矢面に立つつもりで臨むことで、その時間を自分にとってより有益なものにすることができます。“自分事”としてその場に立つことで、感じる事やそこから学ぶことなど、見える風景がまったく違うことを改めて実感しました。これからもその姿勢を持ち続けていきたいと思います。
ちなみに、番組にサブとしての立ち位置で出演していたことによって、学ばせていただいたこともありました。それは、話の流れを分断せずに自分の役割である、リアルな人事の話題を組み込ませること。番組はどんどん進む中で、あくまでもメインであるゲストの話の腰を折らないようにしながら、リアルな企業人事の話と結び付けてコメントをするのです。話題を差し込むタイミングや話のつなげ方をアドリブで考えなければならないので、会話の瞬発力が鍛えられました。会話への入って行き方をあんなにまじめに考えたことはなかったので、それも良い経験となっています。
BSジャパンの番組の場合、メインのゲストの方がいるので、大きな話の流れはそこで出来上がります。サブの立場としてはその大きな流れに乗っかればいいので、そういった面では楽な立ち位置でもありました。話を聞きながら、どこで入っていこうかと考える時間も作れていました。一方で私が話をしている間は、ゲストの方は聞く側にまわることになるわけですが、この何気ないやりとりにもビジネスでのミーティングに通じることがたくさんあるなと感じました。
というのは、サブ的立場のミーティング参加者の発言は、メインの人にとって思っている以上に“援護射撃”となります。メインの人は、自分で話をしているときは自分が話す内容に集中し、相手が話をしているときは相手の話に集中しています。つまり、常に「聞きながら」「話しながら」考え続けなければならないので、これを1時間程度のミーティングの間継続するのは、なかなか大変なことです。
またミーティングの流れに合わせて、会議のゴールや落としどころも臨機応変に考えていかねばなりません。そんな時、メインの人にとって、サブ的立場の人が活躍するのです。サブの人が発言している時間、メインの人にすこし余裕が生まれます。そこで会話の流れや論点を整理する事が出来、この後どんな話の展開にするか、ゴールまでどう道筋をたてるのかを1分~2分程度整理することが出来ます。これは、メインの人にとって思っている以上に効果的(援護射撃)なのではないでしょうか。私自身も、特に厳しいミーティングに参加した時に、同席しているメンバーの発言により助けられたことが何度もありました。
特に若手の方は、目上の方に気を遣って発言をしないようにしていることもあるかもしれませんが、ミーティングに参加しているからには、自らの価値提供のためにも、経験を積むという意味でも、そしてメインで話している人を助けるためにも、遠慮せずにどんどん発言することを心がけてみてほしいところです。
今回のメディア出演などを通じて感じた事や学んだことはたくさんあります。これからも未経験のことに取り組み、新たな感情を抱き、そして自らの学びにつなげていきたいと思います。
< 出演番組 詳細 >
■「昼エクスプレス」:https://mirai-works.co.jp/topics/news066/
■「IR TV」」:https://mirai-works.co.jp/topics/news070/
■「日経CNBC 昼エクスプレス」:https://mirai-works.co.jp/topics/news071/
■「東京マーケットワイド」:https://mirai-works.co.jp/topics/news077/