“コミットメント” × “グリット”
3月14日にみらいワークスは6周年を迎えました。この一年で考えた“コミットメント” × “グリット”。一年後の今日は、果たしてどんなことを感じているのでしょうか?
2018年3月14日、みらいワークスは設立から6周年を迎えました。6年前にマンションの1階から始まった会社は、6年という時を経て100坪以上のオフィスを構えるほどの規模になりました。多くの仲間が集まり、仲間が増えるごとに変化が起きて、みらいワークスをさらなる成長へと導いてきました。
みらいワークスのプラットフォームを活用していただくプロフェッショナル人材やクライアント企業も毎月のように増えてきていまして、その方々からのご紹介によって、さらにみらいワークスをご活用くださる方々が増えてきています。
この6年という月日は、決して順風満帆ではなく、ときには超えられそうもないような壁が立ちはだかったこともありました。「挑戦をする」ということは、うまくいくかどうかわからないことに取り組むことですので、当然のように壁を超え続けなければなりません。前例のない取り組みには、想定外の出来事はつきもの。あらゆることに備えるのは不可能なので、トラブルも起きます。一難去ってまた一難・・・ならばまだいいですが、悪いことは同時に起きてしまうこともあるので、自分のすべての時間をトラブル対応に充てなければならない、そんな時期もありました。
この6年を通して改めて感じたのは、「どんなことが起きても、前を向いて進み続けること」の大切さ。進み続けるか、足を止めるのか。それを決めるのは自分自身です。
自分の哲学として大切にしてることのひとつに、「“コミットメント”דグリット”」という考えがあります。
自分自身が「やる」と決めること、自分の中で覚悟を決める”コミットメント”。
そして何が何でもやり切ること、やり抜く力、それが”グリット”。
この2つが揃わなければ、長く大きな挑戦を成し遂げることは出来ないのではないかという考えです。
もう15年以上前ですが、新卒でアクセンチュア株式会社に入社しました。新入社員時代、コンサルタントとしてそしてプロフェッショナルとしてどうあるべきかを叩き込まれましたが、そこで教わった“コミットする”という考え方はとても重要な概念でした。今となっては、某企業により「結果にコミットする」という言葉が一般用語となりましたが、以前は“コミット”という言葉は一般用語ではなかった印象です。
コンサルタントはクライアント先に行くと、自分よりも経験も知識も豊富なクライアント担当者と渡り合わなければなりません。20代半ばの年齢で、自分の倍くらいの年齢のお客様と対等に渡り合うことが求められるのです。その時にこの“コミットする”ことが大切で、自分でやると覚悟を決めて、そのミッション遂行のためにどうすべきなのかを考えて、愚直にそれを実行する、そんな行動様式を学びました。
一方で、コンサルタントの仕事はプロジェクト単位で動きますので、参画期間は短いと2ヵ月程度。だいたいは1年以内、長くても2~3年程度でひとつの取り組みが終わります。そうなると何かに“コミット”したうえで、この期間を走り抜けますので、ある意味、短距離走的な働き方をしていました。
私自身の特性として、ポジティブに出ると“好奇心旺盛”、ネガティブに出ると“飽きっぽい”という性質があります。この特性はコンサルタントとして、次から次へとプロジェクトを渡り続ける働き方にはとても適していましたが、一方で長い時間をかけてひとつのことに取り組むのはなかなか苦手だなと感じていた時期もありました。
しかし、そうではなく、その頃は本当に自分が取り組むべきことに出会えていなかっただけだということに、後々気づきました。
今のビジネスを立上げ、その延長線上にあるビジョンが徐々に明確になるにつれ、何が何でもこれを実現させようという覚悟が芽生えてきたのです。そして、その覚悟したことを何が何でもやり切ろうという気持ちも強まってきます。裏を返すと、自分がやるべきことが明確になっていなければ、モチベーションを維持することは難しいということです。たとえ強い“グリット”を持ち合わせている方でも、その能力を発揮する機会がなくなってしまいます。
こんな経験から、それなりに長い時間が必要となる「挑戦」においては、“コミットメント”だけでもダメですし、“グリット”だけでもダメ。両方あってこそなのではないかな、なんてことを考えるようになりました。
別の見方をすれば、“コミット”する事柄があることで、“グリット”の力が芽生える、伸ばされるということかもしれません。
さて、みらいワークスは7年目が始まりました。7周年目を迎える一年後、みらいワークスはどのようになっているのか・・・考えるとワクワクしてきます。きっと、まだ出会っていない仲間もジョインしていることでしょう。
固定観念を無くせば選択肢は広がり、可能性は無限ともいうべき状況となります。その中で、「プロフェッショナル人材が挑戦するエコシステムを創造する」というみらいワークスのビジョンの実現に向けて、どの道が最適なのかを走りながら考え、考えに基づいてまた走る。こんな一年にしていきたいと思います。