【ITコンサルタント年収】独立すれば年収1000万も可能?仕事内容と年収が高い理由を解説

最新更新日:2023/01/31
最新作成日:2023/01/31

 

求人情報を探す際、最も注目する項目が「年収」でしょう。今回は、比較的高年収だといわれるITコンサルタントの年収を年代別、会社員とフリーランス別に紹介します。また、ITコンサルタントの仕事内容やITコンサルタントという職業について、多くの人が口にする疑問をQ&Aで解説します。

 

目次

 

■ITコンサルタントとは?
(1)ITコンサルタントの仕事内容
(2)システムエンジニア(SE)・システムコンサルタントとの違い
(3)ITコンサルタントに必要な資格は?

 

■ITコンサルタントの年収とは?
(1)ITコンサルタントの年代別の平均年収
(2)フリーランスITコンサルタントはさらに高収入
(3)ITコンサルタントの年収が高い理由

 

■ITコンサルタントの求人とは?
(1)ITコンサルタントを募集する企業
(2)フリーランスITコンサルタントの案件

 

■ITコンサルタントに関するQ&A
(1)ITコンサルタントに求められるスキルは?
(2)ITコンサルタントのキャリアパスは?
(3)ITコンサルタントは激務?
(4)「ITコンサルタントはやめとけ」といわれるのは?

 

■フリーランスのITコンサルタントには年収1000万円は夢じゃない!

 

 

ITコンサルタントとは?

ITコンサルタント

 

コンサルタントという職種は企業の課題を解決する専門家ですが、中でもITコンサルタントは、クライアント企業の経営戦略をヒアリングし、ヒアリング内容に沿ったIT投資計画の策定および導入・支援が仕事です。費用対効果やスケジュールを含め、必要なシステムの分析もITコンサルタントの役割です。

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(1)ITコンサルタントの仕事内容

ITコンサルタントの仕事内容は、クライアント企業の業界や分野・方針によってさまざまです。メインは、IT技術をつかった企業経営サポートとなるでしょう。ITの側面から企業の戦略を策定し、システムの見直しや最適化、効果検証などを行います。

 

具体的には、最初にクライアント企業の経営者やプロジェクトの責任者に経営課題や業務についてのヒアリングを行うことから始まります。集めた情報を分析して企業が抱えている課題の解決に向けた提案を行います。


提案が通れば、課題解決に向けてプロジェクトを統括・管理していきます。必要な人材を集めて課題解決に向けたシステム設計・開発・運用をしていく中で、プロジェクト全体のマネジメントがITコンサルタントに期待されています

(2)システムエンジニア(SE)・システムコンサルタントとの違い

ITコンサルタントは、同じく情報システム開発において重要な職種であるシステムエンジニア(SE)と混同されることがあります。両者の仕事の違いを説明すると、ITコンサルタントの仕事内容は企業の経営課題を浮き彫りにすることと課題解決に向けた提案です。採用された提案に必要なシステムを設計・開発するのがシステムエンジニアです。

 

つまり、システムエンジニアの仕事内容は、ITコンサルタントの依頼に沿って最適なシステムを構築することです。システムエンジニアよりITコンサルタントの方が上流工程を担うといって良いでしょう。エンジニアが転職でキャリアアップをしたいなら、ITコンサルタントは有力な候補となる職種です。

 

また、ITコンサルタントは、システムコンサルタントとも混同されがちです。「Information Technology」を略したITです。IT技術にまつわる施策をコンサルティングをするのが、ITコンサルタントです。

 

一方、システムコンサルタントのシステムには系統、仕組みなどの意味があります。IT技術以外の分野も含めたシステムづくりをコンサルタントとして支援するのがシステムコンサルタントというわけです。

(3)ITコンサルタントに必要な資格は?

実は、ITコンサルタントには必ず取得しておかなければならない資格というものはありません。しかし「的確な提案ができるだけの知識やノウハウを持っている」とアピールするため、資格を取っておいて損はありません。

 

例えば「中小企業診断士」がこれに該当します。中小企業診断士は、国家資格であり経営コンサルタント向けの資格です。

 

また、ITコーディネータも保有しているとITへの知識が一定レベルあると認められます。この資格があれば、ITと経営の知識があり、システム構築を主導できると証明できます。

 

さらに、プロジェクトマネージャ(PM)試験を受けておくのも一つの方法です。この試験はITプロジェクトの成功請負人とも称されるもので、合格すればプロジェクトの責任者としてプロジェクト運営にまつわるすべてを管理できる能力を証明できます。

 

他にも、システム監査技術者、会計士・税理士、簿記といった資格もITコンサルタントと親和性が高い資格といえるでしょう。資格取得には、スクールに通うだけではなくオンラインスクールで学ぶ方法もあります。オンラインスクールなら、ネット環境さえあれば好きな時間に学習できるため受講者が増えています。

 

 

ITコンサルタントの年収とは?

年収イメージさわやか


ITコンサルタントの平均年収は、他の職種の平均年収と比較すると、男女ともにかなり高年収です。企業に正社員として所属する場合、新卒2年目で年収650万越えになるケースもあるようです。ITコンサルタントの年収について、さらに深掘りします。

 

(1)ITコンサルタントの年代別の平均年収


ITコンサルタントの年代別の平均年収は、20代で500万円、30代で730万円、40代で900万円と同年代の平均年収よりはるかに高い金額です。これはあくまで平均年収なので、20~30代で年収1000万円を稼ぎ出すITコンサルタントも少なくありません。

(2)フリーランスITコンサルタントはさらに高収入

フリーランスで活躍するITコンサルタントの中には、年収1000万円を超える報酬を受け取る人が普通に存在します。実際に、弊社株式会社みらいワークスのサービス「フリーコンサルタント.jp」のITコンサルタント向け案件では、専門分野にもよりますが、100%稼働と仮定して50万~200万程度の月額報酬が多いです。年収にすると600万~2400万円程度で、ボリュームゾーンは1200万~1600万円ほどと、多くの人が掲げる目標「年収1000万」を超えています。


フリーランスには、福利厚生など企業に正社員として所属していたら受けられるメリットはないものの、正社員のメリットを上回るような高年収が期待できます。現状、優秀なITコンサルタントは引く手あまたです。今後もITコンサルタントに対しては一定の高いレベルの年収が維持されるとみられています。

(3)ITコンサルタントの年収が高い理由

ITコンサルタントの仕事は業界の中でも高い能力と技術が必要な仕事です。2021年に経済産業省が発表した「DXレポート2.1」によると、企業共通の人材育成のジレンマとして「技術が陳腐化するスピードが速く、時間をかけて学んだとしても、習得したときには古い技術となっている」「即座に新技術を獲得できる人材は引き抜かれてしまう」という課題が挙げられています。

 

裏を返せば「技術の習得が早くITトレンドの動きに合わせて自己研鑽できる人材」「プロジェクトの進行に穴を開けないようフレキシブルに業務がこなせる人材」が求められているということです。こうした実状から、ITコンサルタントにはヘッドハンティングが多く、優秀な人材が引き抜かれないよう、多くの企業では雇用条件の見直しが繰り返されています

 

会社員ITコンサルタントであれば「企業に長く所属してもらう」、フリーランスITコンサルタントには「企業と長く取引してもらう」ために雇用条件の質が向上しているのです。こうした流れを受け、ITコンサルタントとして転職や新規案件の獲得を繰り返すことで、より一層高い年収を得られるようになった人もいるようです。

出典:経済産業省 DXレポート2 2020年

 

 

ITコンサルタントの求人とは?

大企業

 

ITコンサルタントの求人には、どのような特色があるのでしょうか?

 

たとえば、大手正社員向け求人サイトに掲載されているITコンサルタントの求人を見てみましょう。20代~30代が活躍中とされるIT企業で募集が行われている業務は、プロジェクトの企画から品質向上の提案・実施における管理・監督です。求人の対象となるのは、ソフトウェアの開発・インフラ構築・ITコンサル経験者とされています。学歴については不問です。

 

気になる年収は、650万円~1000万円と募集情報に提示されています。経験・業績・貢献度に応じて決定されますが、年に2回給与は改定されるので定期的な昇給が期待できます。平均年収例として30代900万円という金額が募集情報に記載されています。


休日は年間120日以上で、完全週休2日(土・日)、夏季休暇や年末年始休暇、有給休暇(10日~20日)などが付与されます。福利厚生面も一般的な上場企業と同じように産前産後、育児、介護休業制度やスキルアップ応援(資格取得支援)制度などが整っています。

(1)ITコンサルタントを募集する企業

一般企業の中にもITコンサルタントを募集する企業がありますが、主な就職先として上がるのがITコンサルティング専門の企業です。一般的なコンサルティングファームのイメージより、ITに特化していて大規模企業であることから「ITコンサルティング企業」と呼ばれます。具体的な企業名をあげると「アクセンチュア」「野村総合研究所」「日本IBM」などが代表的です。


新卒・中途問わず、志望するIT人材が多いSIerもITコンサルタントの就職先として注目を集めています。SIerには、多くのSEやプログラマーが所属し、企業の課題解決のためのシステム構築を受注します。依頼内容に沿ってシステムの設計・運用・保守を請け負う企業です。「富士通」「NEC」「NTTデータ」などが代表的です。

(2)フリーランスITコンサルタントの案件

ITコンサルタントとして実績がある人なら、フリーランスとしてさらに高年収を目指すことも可能です。弊社のフリーコンサルタント.jpのようなコンサルタント専門のマッチングエージェントサイトなどでは、常にITコンサルタント向けの案件が紹介されています

 

例をあげてみると、求人元はITコンサルティングファームでエンド(派遣先)は建設業。ベンダーをコントロールし、IT戦略の企画~導入のプロジェクトを担うのが、任務です。対象者には、システム開発の実務経験が求められるほか、建設業経験者、建築学科修了者が歓迎条件として付け加えられています。

 

勤務地は東京23区、勤務形態は完全出社ですが、月額報酬として100万~130万円が提示されています。このようにエンド先企業の業界への知見が必要とされたり、常駐を条件にされたりする場合がありますが、フリーランスのITコンサルタント向けの案件は高年収が設定されています。

ITコンサルタントに関するQ&A


Q&A

 

ITコンサルタントにまつわるQ&Aをご紹介します。

 

(1)ITコンサルタントに求められるスキルは?

ITコンサルタントに求められるのは、ITやDX・システムに関するスキルや知見・実績です。同時に求められるのは経営戦略や業務改善などにまつわる経営スキルです。


技術者としての職歴が長い人は、コミュニケーション能力もITコンサルタントに求められるスキルの一つと考えておいたほうが良いでしょう。備わっているすべてのスキルを発揮するには、論理的思考力が必要です。さらに、論理的思考で導いた答えを適切に表現できる言語化能力を磨くとよいでしょう。

(2)ITコンサルタントのキャリアパスは?

企業でITコンサルタントとして十分な経験を積んだ後は、フリーランスとして独立直後から活躍できる可能性が高まります。全国各地のさまざまな企業がITコンサルタントを喉から手が出るほど欲している状況が今後も続くとみられているからです。


フリーランスITコンサルタントとして活躍後は、企業やITコンサルタントに特化したコンサルティングファームの戦略パートナー・顧問として活躍するキャリアパスも描けます。

(3)ITコンサルタントは激務?

ITコンサルタントに限らず、コンサルタントは激務になりがちです。しかし、フリーランスでクライアント企業と契約する場合、本人の希望や担当エージェントの腕次第で、日によって勤務時間の配分を調節できたり勤務形態をリモートにできたりするでしょう。ITコンサルタントとして転職活動を進める際は、契約時や転職エージェントとの面談時に参画条件についてしっかり擦り合わせを行いましょう。


ただし、未経験からITコンサルタントを目指す場合やフリーランスのITコンサルタントとして実績を作る必要がある場合は、多少は激務でも任務を遂行する意識が必要とされるでしょう。

(4)「ITコンサルタントはやめとけ」といわれるのは?

理由はさまざまですが、ITコンサルタントの需要が高騰するのに合わせて、ITコンサルタント自体の人数も増えたことから、現職のITコンサルタントがライバルが増えないように「やめとけ」とうそぶいているという説があります

 

ただし、2020年に改訂された「DXレポート2」でも「レガシー企業文化からの脱却」・「ユーザー企業とベンダー企業の共創の推進」の必要性を説いています。つまり、クライアントとなるベンダー企業の経営層が、いまだに企業運営にレガシー文化を引きずっていることがITコンサルティングの障壁となっていることがうかがえます。こうした経営層と現場の板挟みになるのがITコンサルタントです。

 

結果として「IT人材としての技術・知見を発揮できなかった」「プロジェクトが進まず、最終的に激務を招いた」といった声もあり、ITコンサルタントがハードな職種であることは確かかもしれません。

 

しかし、どのような職業でも評価は人によりけりです。どのようなハードな職業も、誰かにとっては天職です。適性や気持ちの持ち方一つで感じ方は変わります。不安な人は、まず信頼できるエージェントを見つけて相談するところから始めましょう。

 

 

フリーランスのITコンサルタントには年収1000万円は夢じゃない!

お金を育てる

 

ITコンサルタントは、新卒時から比較的高年収の職種です。実績を積んだり、フリーランスとして独立すれば年収1000万円越えも夢ではありません。仕事内容が多岐にわたり、ITに関する知識だけでなくクライアント企業の業界への知識やコミュニケーション能力も必要となるため、人によって合う・合わないはあるでしょう。

 

それでも、安定的に案件や転職求人が見つかるITコンサルタントは、チャレンジする価値があります。まずは、信頼できるマッチングエージェントに登録しましょう。

(株式会社みらいワークス FreeConsultant.jp編集部)

 

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