【SAPコンサルタント年収】フリーランスで活躍し、高報酬を得るには?
最終更新日:2023/08/24
作成日:2019/08/15
SAPコンサルタントは、フリーランスと相性の良い職種とされています。SAPジャパン社の売上から見ても企業向けソフトウェアとしてSAP関連はかなり堅調で、クラウド売上も伸びていることからSAPコンサルタントは将来性が見込める職種といえます。そこで気になるのは、どの程度の年収が見込めるのかという点。今回は年収に着目して解説します。
目次
■フリーのSAPコンサルタントの年収は
(1)一般的なレンジは年収500万円~1500万円
■フリーランスコンサルタントが年収を上げるためにすべきこと
(1)複数領域をこなせる知識+付加価値で高単価を目指す
(2)最新のテクノロジーを吸収するテクニックが必須
(3)SAP HANAを取り巻く環境を知る
(4)フリーランスが信頼を獲得できるSAP認定資格
フリーのSAPコンサルタントの年収は
(1)一般的なレンジは年収500万円~1500万円
フリーランスになるにあたり、年収はとても重要なポイントです。しかしSAPコンサルタントとして年収がどのくらいになるかは、はっきりとした裏付けあるデータがあるわけではないので正確なところは不明です。
一般的には、レンジとして年収500万円~1500万円が挙げられるようです。かなり開きがある数字ですが、個人個人が持つスキルによって大きな差が生まれるためレンジは広くなります。
あくまでイメージですが、駆け出しからSAP導入プロジェクトをいくつか経験したレベルで年収500万円~700万円が相場でしょう。
リーダーとしてプロジェクトマネジメントをこなせるレベルで年収900万円前後、多くの領域で複数のプロジェクトマネジメントをこなせるレベルになって、年収1200万円~1500万円が見えてくるイメージです。
具体的に案件を見ていくと、1件のプロジェクトで月額100万円~150万円という優良案件も少なくありません。つまり、プロジェクト1件をどれくらいの期間でこなせるか、同時にどれだけ並行して動かせるスキルを持てるかによっても年収は大きく変わることになります。
また、当然のことながらプロジェクトは成功しなければ評価はされません。しかしクライアント企業が大変満足し「専属コンサルタントになって欲しい」と指名を受けることができれば、条件や報酬アップも期待できます。
フリーである以上、実力と結果による年収の増減には覚悟が必要です。加えて案件との親和性という観点から、相性の良い案件を獲得できるかもポイントと言えます。
感触を掴めるようになるまでは、とにかく数多くの案件に取り組み成功に向けて全力を尽くす以外にありません。
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フリーランスコンサルタントが年収を上げるためにすべきこと
頼れるものが自分以外にないのがフリーランスですが、それは「主に個人プレーである」という意味ではまったくありません。フリーの立場だからこそ、積極的にクライアント企業と綿密に連携しなければなりませんし、経営者から現場担当者まで広くリレーションシップを築く必要があります。
SAPコンサルタントに限らずコンサルタントはコミュニケーションスキルが最重要と言われますが、それはひとえにプロジェクトをスムーズに行なうためです。
「SAP導入がメイン業務なのだから、業務コンサルタントのような仕事は範ちゅう外だ」などと考えてしまうと、コンサルタントとしてそこから先のステップアップは望めません。当然年収も伸びず、プロフェッショナルとしてのやりがいも生まれないでしょう。
フリーランスのSAPコンサルタントが、年収を大きく伸ばすためにすべきことはいくつかあります。一足飛びとは行きませんが、いくつかのステップに沿って考えてみましょう。
(1)複数領域をこなせる知識+付加価値で高単価を目指す
複数の領域をこなせるよう知識をつけていきましょう。もちろん特定領域に特化して知識を深める方法もありますが、深めていく上でいずれ複数領域のスキルを身につける必要に迫られるはずです。
SAPと一言で言っても、これまでのSAP製品を見ただけでも多くの製品軸があります。
ERP領域でもS/4HANAやBusinessByDesignがありますし、ERP以外にもSAP Success FactorsやSAP Ariba、SAP C/4 HANAなどもあります。ERP領域では1972年の初期バージョンリリース以降、数多くのバージョンアップや拡張を重ねてS/4 HANAに至り、基幹業務パッケージとして全方位を固めています。
SAPはすでにERPを代表とする業務パッケージにとどまらず、AI、ML、IoTに至るまで開発を続けています。クラウドについても売上推移が増しており、ベンダーとして今後も走り続ける姿勢を表しているのは周知の通りです。
またフリーコンサルタントとして高単価の価値を得るためには、業務に役立つ知識を増強して付加価値を高めるなど、IT業界だけに限らないあらゆるスキルを磨く努力が欠かせません。
簡単ではありませんが、コンサルタントとして長く活動するためには必要なことです。こういった努力が求められることは、コンサルティングファームの正社員であってもフリーランスであっても同じです。
英語スキル、プロジェクトマネジメントスキル…、自身が得意とする分野をさらに育てる姿勢も大切です。
(2)最新のテクノロジーを吸収するテクニックが必須
フリーコンサルタントが10年後に生き残るために必須なのは、「いかにトレンドをキャッチアップするか」だと言われます。
目の前のことに追われる毎日で中長期を見据えるのはかなり難しいことですが、ルーティンや実装業務に忙殺されているだけでは、自身の中身がどんどん失われていくだけです。
新たなトレンドや技術、最新のテクノロジーを吸収することにどれだけ貪欲になれるか。新たな動きをどうキャッチし接近するかを真剣に考え続けられるかが、10年後も生き残れるかどうかの分かれ道です。
方法は、 ワークショップやフォーラムに参加するなどさまざまに考えられますが、とても変化の速い業界なので取り残されないように上手にアンテナを張る必要があります。
「フリー」と「孤立」はまったく意味が異なります。交流会付きのセミナーに参加し同じ領域の仲間と繋がりを作るなど、情報が共有できる独自のネットワークを構築し、連携できる仕事仲間を得ることができればそれが一番です。
☆専門コーディネーターによる高い案件マッチング!
登録人材のみで行なわれる交流会(不定期開催)への参加チャンスもあります。
フリーコンサルタント.jpのサービス詳細こちら。
(3)SAP HANAを取り巻く環境を知る
世界的には、SAP HANAの顧客数は数年前から急増しています。慢性的な人材不足に陥っているため、フリーランスのコンサルタントとしてこの領域で他を抜くスキルを備えることができれば、大きなアドバンテージになります。
SAPは近年全社レベルで、ライセンスビジネスからクラウドビジネスへの移行を鮮明に表しています。世界のビジネスにおいて、今後クラウドが中心になることは疑いようがありませんので当然でしょう。満足できるクラウドベースのサービスを提供することが、この領域の技術者にとって目下の課題です。
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(4)フリーランスが信頼を獲得できるSAP認定資格
SAPには多様な領域に対応できる製品ラインアップがあり、現在も継続して新製品の開発が行なわれています。製品ごとに認定資格があり、SAPコンサルタントはリリースに合わせて勉強し続ける必要があります。
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まとめ
フリーランスのSAPコンサルタントの年収事情、活躍するためのノウハウについて解説しました。
活躍するSAPコンサルタントには、積極的に知識を得てスキルを磨き続けたいと思える貪欲さが必要です。その気持ちや前向きな姿勢の分だけ大きく成功できる可能性も高まるのではないでしょうか。
全力で走り続けるベンダーと伴走できるコンサルタントが、活躍の場を広げていくことは間違いありません。
(株式会社みらいワークス FreeConsultant.jp編集部)
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