【フリーランスのITコンサルタントになるには?】独立後年収や案件内容を解説

作成日:2022/05/30

ITやコンサルティング業界で働く人の中には、将来ITコンサルタントとして独立し、フリーランスのITコンサルタントになりたいと考える人が少なくありません。ITコンサルタント経験者だけでなく未経験からITコンサルタントになる方法、業務や領域別のITコンサルタントの種類や案件獲得に有利な資格、独立後の想定年収などを解説します。

 

目次

 

■ITコンサルタントとは

 

■フリーランス案件が多いITコンサルタントの種類
(1)SAPコンサルタント
(2)ERPコンサルタント
(3)SCMコンサルタント
(4)CRMコンサルタント

 

■フリーランスITコンサルタント年収

 

■フリーランスITコンサルタントとして独立するには
(1)PMOやSE(システムエンジニア)からITコンサルタントを目指す
(2)資格を取得する
(3)フリーランス向けのマッチングエージェントに登録

 

■フリーランスのITコンサルタントに関するQ&A
(1)未経験からフリーランスのITコンサルタントになるには?
(2)フリーランスのITコンサルタントに必要なスキルは?
(3)フリーランスのITコンサルタントのキャリアパスは?
(4)フリーランスのITコンサルタントは激務?

 

■フリーランスのITコンサルタントになるにはマッチングエージェント登録がおすすめ

 

 

ITコンサルタントとは

コンサルタントのいる現場

 

ITコンサルタントは、クライアント企業の経営戦略をヒアリングし、それに沿ったIT投資計画の策定の導入・支援が仕事です。費用対効果やスケジュールを含め、必要なシステムの分析もITコンサルタントの役割です。

 

M&Aの際などに買収先企業のIT資産の価値や、維持・利用にかかるコストについての調査の他、ERPやCRMなどのパッケージの導入を任されることもあるでしょう。他にも、プロジェクト全体の管理支援、AIの導入やDX化をはかる領域の選定、開発したツールの運用など、業務は多岐にわたります。

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『【ITコンサルタントとは】激務?学歴や資格は必要?未経験からなるには?仕事内容や年収、SIerとの違いを解説!』

 

フリーランス案件が多いITコンサルタントの種類

ITコンサルたちのMTGイメージ

 

ITツールを駆使して、企業の課題を解決できるコンサルタントをITコンサルタントと呼びますが、課題解決の方法、導入支援するITツールなどによって、呼び方や業務領域が異なります。特に案件数が多く、需要が高いITコンサルタントの職種とそれぞれの業務で必要とされるスキルや取得しておくと有利な資格について見ていきましょう。

 

(1)SAPコンサルタント

SAPコンサルタントは、SAP社が開発したERPソフト「SAP」に精通したコンサルタントのことです。現在、SAPコンサルタントの市場価値は非常に高く、今後もSAPを導入する企業は増え続けるとみられています。それに伴い独立・起業を目指すSAPエンジニア、SAPコンサルタントの数も増えてはいます。

 

それでも、2025年問題、2027年問題を前にSAPコンサルタントが足りなくなると長年噂されており、力のあるSAPコンサルタントは、「今が独立・起業に最適なタイミング」といえます。

 

SAPコンサルタントが取得しておきたい資格としては、SAP社が運営する「SAP認定コンサルタント」が代表的です。内容はERPやSAPにまつわる領域のもので、日本語で受けられる試験だけで50種類以上にも及びます。このうちの1つでも資格を取得している人はSAPコンサルタントを名乗れます。

(2)ERPコンサルタント

ERPコンサルタントは、ERPパッケージ導入を支援するコンサルタントのことです。SAPコンサルタントと混同されがちですが、「SAPコンサルタント」とは、SAP社のERPパッケージ導入支援に特化したコンサルタントのこと。

 

「ERPコンサルタント」とは、各ベンダーが開発したERPパッケージに精通したコンサルタントのことを指します。SAP以外だと、OracleのERPパッケージについての知識があるとよいでしょう。

 

さらに、クライアント企業の経営課題解決のために最適なERPを選択、最適化させながら運用できる知識が求められます。そのため、クライアント企業に必要な業務を把握し、動線を可視化、分析する能力が必要です。経営はもちろん、コスト管理や税務・法務といった知識・資格があると仕事がしやすいでしょう。

(3)SCMコンサルタント

まず、SCMとは「Supply Chain Management」の略です。サプライチェーンとは、原材料調達から製造・出荷・消費者の手元に届くまでのプロセス、つまり「購買と物流」一連のフローをSCMと呼びます。

 

SCMコンサルタントは、SCMの分野から企業を経営課題解決やコストの削減に導くことがミッションです。SCM管理システムの効果を予想・調査・分析し、システムの選定・提案・導入から運用までのコンサルティングを担当するため、ITコンサルタントの一種と考えられています。SCM管理に必要な人材の調達、プロジェクトチームのサポートや管理、コスト管理などもSCMコンサルタントの仕事です。

 

SCM管理は「第2の収入源」ともいわれています。SCM管理により利益率が向上すれば、大きな収益につながるからです。そのため、ITコンサルタントの中でもSCMコンサルタントの需要は非常に高いです。

(4)CRMコンサルタント

CRMコンサルタントとはCRM、つまり客管理システムやツールに特化したコンサルタントのことです。CRMコンサルタントが生まれた背景には、移り変わりが早い現在のビジネスシーンで、個人・企業に関わらず顧客の心をしっかりつかんでおくことが重要視されていることがあげられます。

 

ECやSNSなど顧客と企業をつなぐチャネル・ツールが増える現在、顧客との関係性づくりやコミュニケーションを一元管理できるCRMを導入する企業が多いのです。CRMから得た情報が、従業員やチームの垣根を越えて企業に共有・蓄積され、マーケティングやナーチャリング、サービス向上や営業に役立っています。

 

しかし、一方で導入したCRMが企業のサービスにあっていなかったり、従業員に効果を最大化する知見がなかったりして、有効活用できていない企業も少なくありません。そうした企業で既存のCRMシステムの能力を最大化したり、CRM導入を考えている企業でツールの選定・分析・提案・導入・運用・保守までを担うCRMコンサルタントが求められているのです。

 

CRMコンサルタントには、ITトレンドへの知見やマーケティング・営業経験、CRMを使った経営課題の解決が必要とされるためビジネスセンスも求められます。

 

 

フリーランスITコンサルタント年収

年収の上り幅のイメージ

 

独立したフリーランスのITコンサルタントの年収は会社員時代より増えるケースがほとんどです。弊社の案件では、専門分野にもよりますが、100%稼働と仮定して月額50万~200万程度の単価が多いです。

 

年収にすると、600万~2400万になります。しかし、フリーランスである程度稼ぐようになると、税金や保険の支払いが増えます。安定した案件が常に舞い込むといった保証もありません。会社員時代より勤務時間をセーブしたい、長期休暇を取りたいと考える人もいるでしょう。


自身が希望する年収や働き方をキープできるように、情報収集やインプット・アウトプットを欠かさず、人材紹介のマッチングエージェントを利用するなど年収をキープするために賢く立ち回りましょう。

 

 

フリーランスITコンサルタントとして独立するには

 

フリーランスのITコンサルタントとして独立を目指している人のほとんどは、すでにITコンサルタントとして活躍中でしょう。しかし、中には「戦略コンサルタントとしての知見はあるけれどITコンサルタントは未経験」「SEとして活躍してきたけれどITコンサルタントになりたい」という人もいます。


ITコンサルタント未経験・ITコンサルタント経験者両方に通じる、フリーランスのITコンサルタントとして独立する方法を紹介します。

 

(1)PMOやSE(システムエンジニア)からITコンサルタントを目指す

職種を問わず、フリーランスで活躍するためには、実績が大切です。ITコンサルタントを目指すなら、ITに関するプロジェクトに上流から参加した経験があるとアピールポイントになります

 

ITコンサルタントは未経験でも、たとえば、PMやPMO、SE(システムエンジニア)などの実績があれば、ITコンサルタントとして認められる可能性があります。「いかに上流からプロジェクトに関わったか」「業務を遂行するための視点が自分のポジション以上のものであったか」といったことがアピールできるとITコンサルタントとして採用される可能性が高まります。


また、ITコンサルタントとしての未来を思い描きながら、現在PMOやPM、SEとして働いている人は、こうした意識を忘れないようにしましょう。

(2)資格を取得する

フリーランスのITコンサルタントとして安定的に案件を獲得するためには、わかりやすくアピールできる資格を取得しておくと有利です。たとえば、以下の資格を取得していると、スキルや知見を可視化できます。

  • 中小企業診断士
  • PMP(プロジェクトマネジメントプロフェッショナル)
  • ITコーディネーター
  • 応用情報技術者
  • ITストラテジスト

これらの資格は「ITコンサルタントとして十分な知識と実力がある」と証明するのに役立ちます。受験条件が厳しく、試験の難易度が高いことでも知られています。さらに、2~3年毎に更新手続きや試験があります。


通常の業務につきながら、こうした難関資格取得に向けた勉強をすることは簡単ではありません。しかし、資格取得後には「努力できる人」として人間性もアピールできるメリットがあります。

(3)フリーランス向けのマッチングエージェントに登録

フリーランス案件獲得にむけて、弊社、株式会社みらいワークスの「フリーコンサルタント.jp」のようなマッチングエージェントに登録するのもおすすめです。

マッチングエージェントは、登録者の経験・資格・スキルなどから現時点での最適なポジションを提示してくれたり、フリーランスのITコンサルタントとして活躍するために足りないポイントを教えてくれたりするからです。現在の自分の市場価値とウィークポイントを相談できます

 

また、稼働率の低い案件に副業として参画し、実績づくりに役立てるといった利用も可能です。

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フリーランスのITコンサルタントに関するQ&A


 

フリーランスのITコンサルタントに関するQ&Aをご紹介します。

 

(1)未経験からフリーランスのITコンサルタントになるには?

未経験からITコンサルタントとはいっても、何らかのコンサルティング経験がある人やPM・SEといった立場で、ITプロジェクトに関わった経験がある人はITコンサルタントとして独立できる可能性があります。IT領域で専門分野を極めたり、小さくてもITプロジェクトに関わり知見・経験を深めていくことが大切です。


学生やITとは関係のない職歴しかない人は、まずセミナーやスクールなどでITコンサルティングについて学ぶところから始めてはいかがでしょうか。セミナーにより、人脈や情報交換ができるでしょう。

(2)フリーランスのITコンサルタントに必要なスキルは?

領域がなんであれ、フリーランスのコンサルタントにはコミュニケーションスキルが必要とされます。企業の外部から参画し、経営層を説得する場面もあるでしょう。従業員の中に交ざり、チームをまとめ上げていく力も必要になります。コミュニケーションスキルが高いとこうした場面でもうまく立ち回れます。


また、リスクマネジメントスキルも身に着けたほうがよいでしょう。参画案件の進捗状況に応じて、常に先回りして課題となりそうな要因に対応することが期待されています。

(3)フリーランスのITコンサルタントのキャリアパスは?

フリーランスのITコンサルタントとして十分な結果と経験をつんだ暁には、企業の戦略パートナーや顧問として活躍するキャリアパスも考えられます


中には、早めにFIREをして余裕のある人生を過ごしたい人もいるかもしれません。高年収のフリーランスITコンサルタントなら、FIREに成功する可能性は十分にあります。気が向いたときだけIT講師や副業案件に関わるといった暮らしを手に入れることもできるでしょう。

(4)フリーランスのITコンサルタントは激務?

会社員・フリーランスに関わらず、ITコンサルタントは激務になりがちです。しかし、本人の希望や契約次第で、進捗状況に応じて長期休みをとれたり、日によって勤務時間の配分を調節できたりするのがフリーランスの良いところです。激務に疲れて会社員からフリーランスを目指すITコンサルタントは、契約の際に、参画条件に付いてしっかりすりあわせを行いましょう。

 

ただし、フリーランスとして駆け出しの間や、未経験からITコンサルタントになったという人は実績作りのため、多少は激務でも任務を遂行する意識が必要とされるでしょう。

 

 

フリーランスのITコンサルタントになるにはマッチングエージェント登録がおすすめ

エージェントとはなしあうフリーランスITコンサルタント

高年収や参画できる案件の幅広さから、フリーランスのITコンサルタントとして独立を志す人が増えています。フリーランスのITコンサルタントとして活躍するには、尖った専門領域への知識やコミュニケーション能力が必要とされます。

 

また、難関資格取得や激務でもくらいつく心構えが必要かもしれません。まずは、自分の市場価値やフリーランスのITコンサルタントとしてのキャリアパスを相談できるマッチングエージェントの登録がおすすめです。

 

(株式会社みらいワークス FreeConsultant.jp編集部)

 

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