SAPコンサルタントの平均年収は?将来性や就職難易度を解説!

作成日:2025/03/05
- ・「SAPコンサルタントの年収はどれくらい?」
- ・「SAPコンサルタントは就職難易度が高いの?」
という疑問をお持ちではありませんか?
本記事では、そんな疑問の解決に役立つ内容を、
- ・ SAPコンサルタントの仕事内容
- ・ SAPコンサルタントの平均年収や年収が高い理由
- ・ SAPコンサルタントが活躍する企業
の順に解説します。
SAPコンサルタントへの転職や案件獲得を検討している方に役立つ記事です。ぜひ最後までご覧ください。
目次
■SAPコンサルタントとは?
(1)SAPとは
(2)SAPコンサルタントの仕事内容
■SAPコンサルタントの平均年収
(1)フリーランスの平均年収は高い傾向にある
■SAPコンサルタントの年収が高い理由
(1)需要が高まっている
(2)知識やスキルが求められる
(3)専門知識を習得するのが難しい
■【情報・通信業界】SAPコンサルタントが活躍する企業
(1)SAPジャパン株式会社
(2)富士通株式会社
(3)株式会社バート
■【コンサルティング業界】SAPコンサルタントが活躍する企業
(1)株式会社野村総合研究所(NRI)
(2)EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社
(3)デロイト トーマツコンサルティング合同会社
■SAPコンサルタントに関するよくある質問
(1)SAPコンサルタントに将来性はある?
(2)SAPコンサルタントは激務?しんどい?
(3)SAPコンサルタントにおすすめの案件紹介サービスとは?
SAPコンサルタントとは?
まずは、SAPコンサルタントの基礎知識を確認しておきましょう。
SAPとは
SAP(Systemanalyse und Programmentwicklung:システム分析とプログラム開発)とは、ドイツのソフトウェア企業が提供しているERP製品です。
ERP(Enterprise Resource Planning:企業資源計画)は、経営資源を効率的に活用するための考え方やシステムのことを指します。
2023年におけるERPソフトウェア市場で、SAPが6.2%でトップシェアを獲得したことから、SAPの需要の高さが伺えるでしょう。
SAPコンサルタントの仕事内容
SAPコンサルタントとは、SAP導入を支援するコンサルタントのことです。主な仕事内容としては、以下が挙げられます。
- ・戦略立案
- ・ERPシステムの選定・評価
- ・要件定義
- ・ソリューションデザイン
- ・システム構築/カスタマイズ
- ・プロジェクト管理
- ・ドキュメンテーション
- ・テスト
- ・データ移行
- ・サポートと運用保守
SAPコンサルタントの基礎知識については、以下の記事を参考にしてください。
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『SAPコンサルタントとは?仕事内容や将来性を解説!』
SAPコンサルタントの平均年収
正社員として働くSAPコンサルタントの平均年収は、738万円程度です。
国税庁によると、全国の平均年収(令和5年度)は460万円でした。このことから、SAPコンサルタントの年収水準は高いことが伺えます。
ただし、勤めている会社の規模や担当業務、経験年数、職位などによって年収は大きく変わってきます。
参考:国税庁「令和5年分 民間給与実態統計調査」
フリーランスの平均年収は高い傾向にある
フリーランスとして働くSAPコンサルタントの平均年収は、1,284万円程度です。
正社員の平均年収(738万円)と比較すると、フリーランスは1.7倍以上の収入を得ていることがわかります。
しかし、フリーランスの収入はスキルや経験、実績等によって大きく左右するため、年収レンジは500万円〜1,500万円と幅広いです。フリーランスのSAPコンサルタントが高単価案件を獲得するためには、スキルアップや営業が欠かせません。
フリーランスの働き方に興味がある方は、以下の記事をチェックしてみてください。
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『SAPフリーランスの平均年収は?高報酬を得る方法も解説』
『SAPコンサルティングがフリーランスの働き方と相性がいい理由』
SAPコンサルタントの年収が高い理由
どうしてSAPコンサルタントの年収は高い傾向にあるのでしょうか?以下で、SAPコンサルタントの年収が高い理由を紹介します。
需要が高まっている
SAPコンサルタントが高収入である背景には、SAPに対するニーズが高まっていることが関係しています。
特に大きく影響を与えているのは、企業のデジタル化です。近年は、デジタル技術を活用してビジネスモデルを変革したり、業務効率化を実現したりする企業が急増しています。
SAPを導入することで、ヒト・モノ・カネ・情報などの経営資源を一元管理できるようになるため、デジタル化の取り組みとしてSAPが注目されているのです。
SAPの2027年問題とは
SAPの需要が高まっている理由の一つに、2027年問題が考えられます。
2027年問題とは、SAP社が提供しているERPシステム「SAP ERP 6.0」の標準サポートが終了する問題のことです。
多くの企業が影響を受けると言われており、次期製品への移行や追加料金の支払い、他社製品への切り替えなど、必要に応じた対応が求められています。
移行作業では重要なデータを取り扱うため、SAPコンサルタントの専門的なサポートの必要性が高まっているのです。
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『【2027年問題とは】SAPコンサルタントは2027年以降どうなる?将来性や求人数について考察』
知識やスキルが求められる
SAPコンサルタントの年収が高い理由として、高度な知識やスキルが求められることも考えられるでしょう。
SAPを活用するためには、企業の経営課題を抽出するための知識や業界動向、最新技術などのニュースなど、あらゆる知識が必要です。
また、課題解決のために最適なソリューションを考案する際には、問題解決スキルやITスキル、マネジメントスキルが欠かせません。
さまざまなスキルを兼ね備えたSAPコンサルタントの需要が増えた結果、売り手市場になり、年収も高くなっているのです。
専門知識を習得するのが難しい
SAP関連の専門知識を身につけるのは、ハードルが高いと言われています。
専門用語を覚える必要があるだけでなく、学習にかかる費用も考慮しなくてはいけません。例えば、SAP社が実施するSAP S/4HANAに関するトレーニングは、オンラインは約27万円、オフラインは約18万~74万円かかります。
SAPに関する十分な知識を持つ人が少ないことも、SAPコンサルタントの年収が高い理由の一つです。
【情報・通信業界】SAPコンサルタントが活躍する企業
SAPコンサルタントは、どのような企業で活躍できるのでしょうか?以下で、情報・通信業界における企業例を紹介します。
SAPジャパン株式会社
SAPジャパン株式会社とは、コンピュータソフトウェアの開発販売、教育、コンサルティングを手掛ける企業です。
ヨーロッパ最大級のソフトウェア会社「SAP SE(本社:ドイツ・ヴァルドルフ)」の日本法人として、1992年に設立されました。
同社は以下の3つの領域でビジネス展開をしており、それぞれの領域で活躍できるプロフェッショナル人材を募集しています。
- ・ソフトウェアビジネス:SAP製品の開発・販売
- ・サービスビジネス:SAP製品の導入から運用、教育の支援
- ・コーポレートファンクション:上記2つのビジネスのサポート
富士通株式会社
富士通株式会社は、1949年に設立された国内最大級の大手総合エレクトロニクスメーカー・総合ITベンダーです。
同社はSAP導入の支援を長く手がけているパイオニアで、数多くの導入実績を誇ります。過去にJAPAN SAP USERS’ GROUPから、ベストサポーターを受賞した実績があり、ノウハウやDXリファレンスも提供している点が評価されています。
SAP導入支援のノウハウや実践力を身につけたい方には、富士通への転職がおすすめです。
株式会社バート
株式会社バートは、1999年に設立された、SAP導入コンサルティングなどを手掛ける企業です。2025年1月に株式会社ゼネテックとの合併を果たしました。
SAP運用効率化ソリューションの提供や、稼働後のサポートまで幅広く対応しています。
SAPに特化したスキルを身につけたい方は、ぜひ採用情報をチェックしてみてください。
【コンサルティング業界】SAPコンサルタントが活躍する企業
ここでは、SAP導入支援を手掛けているコンサルティング企業を紹介します。
株式会社野村総合研究所(NRI)
株式会社野村総合研究所は、野村證券から独立した企業が元となる、シンクタンク系のコンサルティングファームです。
同ファームは、2010年に「SAP HANA(SAP社のデータベース製品)」を世界に先駆けて導入したことで注目を集めました。
現在、野村総合研究所はSAPコンサルタントを募集しています。必須スキルはシステム構築スキルやコンサルティングスキルなどです。
EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社
EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社は、イギリス・ロンドンに本部を構える総合コンサルティングファームのグループ会社です。
同ファームはSAP導入支援サービスを展開しており、グローバルネットワークを活用した支援を得意としています。
グローバル規模で活躍したい人や、海外のプロジェクトに挑戦したい人などは、EYストラテジー・アンド・コンサルティングなどの会社も検討してみましょう。
デロイト トーマツコンサルティング合同会社
デロイト トーマツコンサルティング合同会社は、イギリスとアメリカを中心にビジネスを展開するデロイト・トウシュ・トーマツのグループ会社です。
同ファームではSAPコンサルタント、およびSAPエンジニアを通年募集しています。企画構想・要件定義から設計、開発、テスト、マネジメントなど、SAPコンサルタントの役割は幅広く、さまざまなスキルを身につけることが可能です。
SAPに関するスキルや知識に加え、TOEIC700点以上の英語力が求められます。
SAPコンサルタントに関するよくある質問
ここでは、SAPコンサルタントに関するよくある質問に回答します。
SAPコンサルタントに将来性はある?
結論を述べると、SAPコンサルタントは将来性のある職種です。
SAPはトップシェアを誇るERP製品であるだけでなく、SAPの需要は高まっており、SAPコンサルタントが活躍する場は増えています。
経営やシステムに関する知識があると提案の幅が広がるため、市場価値をより高めたい方はスキルアップに励みましょう。
アプリケーションコンサルタントやデベロップメントコンサルタントなどの、SAP認定コンサルタント資格取得も有効です。
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SAPコンサルタントは激務?しんどい?
SAPコンサルタントは、「激務」もしくは「しんどい」と言われることがあります。
コンサルタント職全般に共通することですが、クライアントワークであることから、相手側の都合に合わせて動く必要があります。
また、プロジェクトを期限内に完了させる必要があり、残業や休日出勤などが発生するケースも少なくありません。
とはいえ、近年は働き方改革に取り組む企業が増えているため、以前よりも働きやすくなっている可能性があります。
SAPコンサルタントにおすすめの案件紹介サービスとは?
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まとめ
今回の記事では、SAPコンサルタントの仕事内容や平均年収、年収が高い理由、SAPコンサルタントが活躍する企業などについて解説しました。
SAPコンサルタントは高年収であり将来性もあることから、人気を集めるキャリアの一つです。フリーランスになれば、会社員のSAPコンサルタントよりも年収が高くなる傾向にあります。
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