目的に合わせた「変化」も大切。自分の常識=世間の常識ではない。
「違う」価値観を持つ者同士が「同じ」価値観を作っていく。迷ったら経営理念に立ち返り、新しい共通言語を作り上げていく。
みらいワークスでは、4月に新卒のメンバーが入社した以降も、続々と新しいメンバーがジョインしています。新しく人が加入すると、会社の空気が変わったり新たな変化が生まれ面白いですね。
特にみらいワークスでは、さまざまなバックグラウンドを持った人たちが集まっており、その環境で働くと、自分が初めて働きだした時に教えられたことは世の中全体の常識ではないということに気が付きます。
これは、ずっと同じ環境にいると気づきにくいことです。同じ思考を持った人たちに囲まれながら過ごすため、「最初に教えられたことがビジネスパーソンとして当然」と思い込んでしまうのですね。実際は、自分の常識が他の人にとっても常識である、ということばかりではないのです。
大切なのは、自分の仕事の仕方がそのまま「世間の当たり前ではない」と忘れないでいること。ささいな出来事でも、違う常識や価値観を持っていることを認識し合ったうえでコミュニケーションをとることが大切だと思っています。
そして、その「違う」価値観を持った人たちが集まり、今度は「同じ」価値観を作っていくわけですが、その基準となるものはみらいワークスの5つの行動指針「みらイズム」です。共通の価値観として大切にしています。
この「みらイズム」にある、挑戦、主体性、チームワーク、変化、持続的な関係という5つの指針を文化として根付かせるために、私自身もこのみらイズムに基づき行動してきました。以前、このブログでもご紹介したことのある部活動制度もそのうちの一つ。チームを越えた交流の機会創出をサポートすることで、会社全体の「チームワーク」を向上させたいという想いがあります。
また、こちらも以前からご紹介している当社の制度ですが、社員同士で感謝の気持ちを伝え合う「Thankyou card」という制度。今年の春頃より、カードを書く方式からクラウド上でメッセージを贈るデジタル方式へと形を変えました。
当社の社員は社内ばかりではなく社外に常駐し働いているメンバーもおり、デジタル化することで、そのメンバーともリアルタイムで情報を共有することができますし、カードを集計したり張り出したりといった作業も減らすことができます。
私は、普段のメモやご挨拶状などもデジタル化することを推奨しており、その考えとの一貫性を持たせるべきだという考えもあり、デジタルへと「変化」させました。
運用方法は変わっても、「感謝の気持ちを伝える」ことを通してみらイズムを実現するという軸は変わりません。しかし、その方法は状況に応じて柔軟に変えていくべきなのです。
パソコンでの作業中に、思いついたタイミングでパッとThankyouを贈れるので、結果として以前にもまして活性化しているようです。
大切なのは、「目的」と「手段」をはき違えないこと。目的を実現するための手段なのに、いつの間にか手段そのものが目的のようになってしまうことがありますね。
立場の違いによって見えている景色が違う場合もあるでしょう。上位概念で目的を見ている人にとって手段はあくまで「手段」に過ぎませんが、現場で作業する側からすると「手段そのものが目的」となっていることもよくあることです。
これは、プロジェクトでも起こりがちなのではないでしょうか。
プロジェクト立ち上げ時は「〇〇の経営課題を解決するための取り組み」としてスタートしたはずなのに、いつのまにかプロジェクトを終わらせること自体が目的になってしまい、結局最初の課題は何も解決しないままプロジェクトが終了するといったケースです。
RPAでよく聞こえてくる例としては、RPAは本来業務効率化のツールであるにも関わらず、多くの経営者は「導入そのもの」が目的になってしまっているケース。手段が目的化しプロジェクトが走り出してしまうというパターンです。
「手段の目的化」はよくあることですが、そうならないためには、目的と手段を両方理解した上で進み、途中で目的を見失いそうになったら一度立ち止まる。そして今取っている行動や方法が誤っていないか振り返ることが大切です。
どの企業においても、最終的な軸は経営理念のはずです。
当社の場合は、経営理念、ビジョン、みらイズム(行動指針)がすべての基準になります。それに対して自分は今どの方向に向かっているのか?と各自が考え修正していくことで、全員が同じ方向を向き、共通の言語が生まれ、日々の成果へと繋がっていくのです。
「目的」があり、そこに向かうための「手段」がある。共に働くメンバーにも大切にしてほしいと思います。