フリーランスの定義とは?個人事業主・自営業との違いや仕事の例を解説

最新更新日:2025/02/19
作成日:2022/08/19

 

フリーランスという働き方が、ここ数年注目を集めています。しかし、「フリーランスとはなにか」「どんな仕事か」「自分でもなれるのか?」など疑問を持つ方も多いでしょう。

 

本記事では、フリーランスの意味や具体的な仕事内容、メリット・デメリット紹介します。フリーランスとして順調なスタートを切るために、仕事の獲得方法や選び方、起業の手順も押さえておきましょう。

 

目次

 

■フリーランスの定義
(1)個人事業主とフリーランスの違い
(2)自営業とフリーランスの違い

 

■フリーランスが増えすぎている理由とは
(1)働き方が多様化しているため
(2)副業を許可する企業が増えたため
(3)フリーランス向けの仕事が増えたため
(4)リモートワークが増えたため
(5)IT分野の職種の需要が高まったため

 

■フリーランスのメリット
(1)自分に合った働き方ができる
(2)ストレスが溜まりにくい
(3)自分の頑張り次第で収入が上がりやすい
(4)得意なことができる
(5)学歴や職歴があまり関係ない
(6)身につけたいスキルを習得できる

 

■フリーランスのデメリット
(1)将来に対する保証がない
(2)孤独を感じる可能性がある
(3)安定的な収入を得られない
(4)全て自分の責任になる

 

■フリーランスの仕事一覧
(1)ライター
(2)エンジニア
(3)コンサルタント
(4)デザイナー
(5)マーケター

 

■フリーランスとして独立し、成功するためのステップ
(1)職種を選定する
(2)スキルを習得する
(3)ポートフォリオやプロフィールを作成する
(4)案件を獲得する

 

■フリーランスが案件を選ぶ際に重視すべき基準
(1)理想の報酬を得られるか
(2)スキルアップができるか
(3)リモートワークができるか
(4)勤務時間が自分に合うか

 

■フリーランスの案件を獲得する5つの方法
(1)案件紹介エージェントを活用する
(2)クラウドソーシングサイトを活用する
(3)転職サイトを活用する
(4)SNSを活用する
(5)知り合い経由で受注する

 

■環境が整いつつあるフリーランスを働き方の選択肢に

フリーランスの定義

屋外で仕事をする女性フリーランス

 

「フリーランス」とは、社会的にどのように定義されているのでしょうか。フリーランスを簡単に説明すると「個人で仕事を請け負う働き方」のことです。

 

内閣府や中小企業庁は、フリーランスを以下の条件に基づいて定義しています。

  • 1.自身で事業等を営んでいる
  • 2.従業員を雇用していない
  • 3.実店舗を持たない
  • 4.農林漁業従事者ではない
    ※法人の経営者を含む

 

フリーランスは雇用契約ではなく、業務委託契約を結ぶのが一般的です。企業や団体との雇用契約がないため、「労働基準法」などの法律が適用されない点が、会社員との大きな違いです。

 

勤務時間や勤務地において柔軟性があるものの、最低賃金や残業時間など、フリーランスには法律で定められたルールが適用外になります。また、確定申告をはじめ、税金や保険(控除)などの手続きも自分で行う必要があります。

(1)個人事業主とフリーランスの違い

個人事業主とは、開業届を提出して、個人で何らかの事業を行う人のことや税務区分を指します。

 

フリーランスはあくまで働き方を表す言葉です。開業届を出さずに働くフリーランスの人もいるので、フリーランスと個人事業主は別物であると覚えておきましょう。

(2)自営業とフリーランスの違い

フリーランスと意味が似た単語として、よく使われるのが自営業。自営業も自分で事業を行う人のことです。

 

自営業とフリーランスの呼び分け方については、さまざまな見解がありますが、自営業は、飲食店などの実店舗を持つ人を指すのが一般的です。一方で、フリーランスは自営業のように時間や場所の制約がなく、在宅でリモートワークする人も多くいます。

 

自営業は自ら店舗で小売業を営むことが多いですが、フリーランスは他の会社から仕事を請け負うという働き方を指します。内閣府なども、フリーランスは「実店舗を持たない」と定義づけています。実店舗の有無が、自営業とフリーランスの違いと言えるでしょう。

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フリーランスが増えすぎている理由とは

さまざまな課題と解決方法

 

総務省の調査によると、フリーランスの総数は257万人以上というデータが出ています(2022年10月1日時点)。仕事をしている人の3.8%が本業または副業のフリーランスであることになります。

 

多くの企業で人手不足が叫ばれる昨今、なぜフリーランスの人口が増えているのでしょうか。ここでは、フリーランスが増えすぎている理由について整理していきます。

 

出典:総務省統計局|基幹統計として初めて把握したフリーランスの働き方

(1)働き方が多様化しているため

フリーランスが増加している背景には、働き方が多様化していることがあります。フルタイムで決まった時間に働く以外に、働く人の生活環境やライフスタイルにあわせた働き方が可能となりました。

 

例えば子育てと両立して仕事をすることや、複数の仕事と両立してスキルアップを目指すことなどがあげられます。

 

正社員として終身雇用で働くことが当然だった時代とは、大きく変わりました。さまざまな事情にある人が、働き方を選べるようになっています。

(2)副業を許可する企業が増えたため

近年では、副業を許可する企業が増加しているため、企業勤めと並行してフリーランスの仕事をする人が多くなっています

 

公益財団法人産業雇用安定センターの調査によると、「副業や兼業を認めている」または「今後認める予定」である企業の割合は、48.4%というデータが出ています。副業を認める目的は、多様な働き方の実現や従業員のモチベーション向上を目指すためです。

出典:公益財団法人産業雇用安定センター|従業員の「副業・兼業」に関するアンケート調査結果の概要

(3)フリーランス向けの仕事が増えたため

フリーランスの人口が増加している理由は、フリーランス向けの仕事が増加しているためです。

 

フリーランス白書2018によると、フリーランスを活用している、または今後の活用を検討している企業は52.4%。株式会社テックビズが2024年に実施した調査では、「今後もフリーランスの活用を増やす予定」「活用を検討している」と回答した企業は合わせて53.9%に上りました。

 

2つの調査から、過半数の企業がフリーランスの活用に前向きだということが分かります。

出典:フリーランス協会|フリーランス白書2018
出典:【調査】成長企業ほどフリーランスを積極活用!活用率が非成長企業の2倍、7割が正社員と同等の裁量を付与 | 株式会社テックビズのプレスリリース

(4)リモートワークが増えたため

リモートワークの普及に伴って、フリーランス人口が増加しています。近年ではWeb会議サービスやチャットツールが普及し、自宅でも働くことが可能となりました。出社せずとも仕事が完結する環境が整うことで、企業はフリーランスにも仕事を依頼しやすくなっています

 

企業側の立場で考えると、人手不足の時やスキルを求める時に限定して雇用できるフリーランスは魅力的です。正社員雇用と比較すると、社会保険などの費用がかからず、経費を削減できます。

(5)IT分野の職種の需要が高まったため

フリーランスが増えているのは、IT分野の職種の需要が高いためです。昨今のデジタル技術の浸透によって、IT関連の仕事が増加しています。IT分野の技術力や経験値があれば、簡単にフリーランスになれます

 

経済産業省の調査によると、2030年のIT人材需給に関する試算では、供給が横ばいになるのに対して、需要はどんどん増え続けています。結果、2030年のIT人材不足は最低でも約16万人、最高で約79万人不足すると予想されています。

 

今後のIT関連のフリーランスの仕事も、需要が高い状態が続くと見込めます。

 

出典:経済産業省| IT人材需給に関する調査

 

フリーランスのメリット

「MERIT」と書かれたアルファベットレター

 

ここからは、フリーランスとして働くメリットを紹介していきます。

(1)自分に合った働き方ができる

フリーランスは自分に合った働き方が実現しやすいです。仕事のスケジュール管理は自分に決定権があるため、プライベートと両立できます。

 

例えば家事や育児、介護と並行して働いたり、体調に合わせて仕事量を調整したりできます。企業勤めと比べて、自分の生活や体調を優先できるのは大きなメリットです。

 

働く場所が決まっていないので、自宅や出先でも仕事に取り組める点も魅力です。パソコン1台あれば、待ち時間や旅先でも仕事ができます。

(2)ストレスが溜まりにくい

フリーランスは会社員と比べると、ストレスが溜まりにくい傾向にあります。出勤・帰宅ラッシュに遭遇することがないため、電車で人混みに飲まれることも、早起きを強要されることもありません。自分の性格に合わせてスケジュールを組むことができます。

社内の対人関係が苦手な人にとっては、大幅にストレスが軽減されるでしょう。会社に出勤して、上司の機嫌を伺ったり先輩に気を遣ったりする必要がないからです。フリーランスは、本来の仕事にのみ集中できる環境といえるかもしれません。

(3)自分の頑張り次第で収入が上がりやすい

フリーランスは、自分の頑張り次第で収入が上がりやすい点がメリットです。仕事量を増やしたり新しいスキルを身に付けたりすることが、ダイレクトに収入アップにつながります

 

仕事で成果を出したり、営業活動に積極的に取り組んだりすることで、新しい仕事に結びつきます。努力したことが仕事につながりやすいので、やりがいを見出せる人が多いです。

(4)得意なことができる

フリーランスは、得意なことに絞って仕事をすることもできます。受注する仕事を選べて、よほど苦手なことは避けることができます。得意分野をどんどん伸ばして収入を得る働き方によって、過度なストレスを受けずに働き続けられるでしょう。

 

一方で、会社員であれば、企業が決めた仕事に取り組む必要があります。業務内容に関して我慢が必要な部分が出てくるでしょう。

(5)学歴や職歴があまり関係ない

フリーランスは、学歴や職歴が大きく影響しない傾向にあります。例えば会社員として採用面接を受ける場合、学歴や職歴を採用の判断材料にされることがあります。自社で活躍できる職歴があるのか、教養があるのかを見極められるのです。

フリーランスの場合、今の職種で活躍できる技術や知識、経験があれば契約につながりやすいです。経歴よりも、フリーランスとして培った実績があるのか、現職での技術力があるのかが重要となります。

(6)身につけたいスキルを習得できる

フリーランスは新しいスキルを習得しやすい環境です。スキルを身につければ仕事に直接活かせるので、資格や技術の取得のための学習モチベーションを保ちやすいでしょう。仕事の量を調整して、学習時間に充てることも可能です。

 

スキル習得のためにかかった通信教育や書籍の費用は、経費に計上できます。会社員と比べ、コストパフォーマンス良くスキルを習得できるのも、魅力の一つです。

フリーランスのデメリット

「DEMERIT」と書かれたアルファベットレター

続いては、フリーランスとして働くデメリットを紹介します。メリットと合わせて内容を確認していきましょう。

(1)将来に対する保証がない

会社員と比べてフリーランスは、将来に対する保証がありません

 

厚生年金や雇用保険、労災保険などを掛けていないため、将来受け取る年金額が少額になったり、休職時に受け取れる保証がなかったりします。個人年金や確定拠出年金に加入する、廃業前に貯蓄するなどの準備が必要です。

(2)孤独を感じる可能性がある

フリーランスは、孤独を感じやすい雇用形態といえます。業務に自宅で1人で取り組むため、誰とも顔を合わさずに1日が過ぎることもしばしば

 

何気ない世間話やちょっとしたトラブルの相談などもできず、合わない人にとっては辛さを感じるかもしれません。フリーランス仲間との交流の機会を定期的に持つと、孤独を感じにくいかもしれません。

(3)安定的な収入を得られない

フリーランスは会社員と比べて、収入が安定しにくい傾向にあります。これまで受けてきた仕事が来月にはなくなり、突然収入が途絶える可能性さえあるのです。

 

自分のスキル不足で打ち切られるだけでなく、顧客である企業の事業方針によって依頼がなくなることもあります。安定的に仕事を獲得するために、契約する企業を分散したり他の事業にも取り組んだりして、工夫しながら働く必要があります。

(4)全て自分の責任になる

フリーランスは1人きりの会社のようなもので、全て自分の責任になります。大きな失敗をすれば、次回から依頼がなくなることもあるでしょう。

 

セルフマネジメントが苦手だと、期日前にスケジュールが圧迫されてしまいます。自分の行動が、収入や顧客の信頼に反映される働き方といえます。

フリーランスの仕事一覧

フリーランスマーケター

 

具体的に、フリーランス人材に選ばれる仕事と報酬などの特色を見ていきましょう。

(1)ライター

パソコン一台で仕事が完結するライターは、フリーランスとして働きやすい仕事の一つです。専門職につく人が、副業として知識を活かした執筆活動で収入を得るケースも多く見られます。

 

ライターの収入は、当人の力量やスキルによって大きな差があります。執筆物を提供する媒体は、Webメディア・広告・出版物・雑誌・本と多岐に渡りますが、ライター本人のネームバリューや媒体の運営元によっても報酬が異なります。

ライターは、報酬の換算方法に特徴があります。時給で報酬が決まる場合もありますが、一般的にプロジェクトや1文字単位で報酬が支払われます

(2)エンジニア

フリーランスのエンジニア向けの案件は在宅型の案件もありますが、プロジェクト現場に常駐が求められるケースが多いです。案件の規模によって収入に差がでますが、プロジェクトへの稼働率や成果によって報酬が決定する場合があります。

 

企業に所属するエンジニアの平均年収は、400万~1000万円くらいだといわれています。一方、フリーランスのエンジニアの平均年収は700万円以上といわれており、エンジニアはフリーランスのほうが会社員より圧倒的に収入面では有利といえるでしょう。

また、フリーランスのエンジニアが参画できる案件は、プロジェクト全体を通して業務にあたるものもあれば、特定の部分の業務を切り出して参画できる案件もあります。

 

案件の内容や契約形態を選べるといった自由度の高さも、フリーランスになるエンジニアが多い理由の一つでしょう。

(3)コンサルタント

現在、フリーランスのコンサルタントを求める企業が非常に多いです。これには、多くのコンサルタントを束ねるSIerやコンサルティングファームなどでも、専門分野に特化した実績を持つコンサルタントの育成に苦労している背景があるからです。

 

特に求められる分野は、IT系プロジェクトのPMOコンサルタント、SAPコンサルタント、ITコンサルタントなどです。

 

一般的に大手ベンダーなどに所属する会社員コンサルタントの年収は400万円~、SIer・コンサルティングファームに所属するコンサルタントの年収は600万円~が相場といわれています。

 

フリーランスのコンサルタントへの報酬は、100%稼働と仮定して80万~130万程度を提示されることが多いです。特に専門性の高いSAPコンサルタントだと、月額報酬230万円といった案件もあります。

 

プロジェクトへの関わり方や工程、勤務形態などは案件によってばらつきがあるので一概にはいえませんが、コンサルタントこそフリーランスとして独立したほうが、自由度も報酬も満足できる案件に出会える可能性が高いです。

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(4)デザイナー

さまざまな分野のデザイナーも、フリーランスとして独立する人が多い職種です。以前は紙媒体やグラフィックデザイナー、服飾系、プロダクト系のデザイナーでフリーランスとして活躍する人が多い傾向がありました。

 

最近のフリーランス業界では、Webデザイナー、ゲームデザイナー、UI/UXデザイナーといったITに特化したデザイナーの活躍が目覚ましくなっています。

 

現在、IT系企業で求人が多いUI/UXデザイナーは、会社員だと平均年収が600万円ほどです。一方、フリーランスのUI/UXデザイナーは、週5日勤務で月額報酬70~90万円程度提示される案件が多いです。平均すると年収750万円~1000万円超えといったところでしょう。

 

デザイナーの案件で多いのが、「週2日勤務で40万円」「週3日勤務で60万円」といった勤務スタイルの求人です。同じ期間に複数のプロジェクトに参画することで、自己研鑽・報酬の面で満たされた働き方を叶えられるでしょう。

 

仕事から離れて自分の時間を大切にしたいという人にとっても、IT系のフリーランスデザイナーはおすすめの職業です。

(5)マーケター

フリーランスで活躍するマーケターも少なくありません。フリーランスのマーケターは自社コンテンツや自社業界だけでなく、広い分野に精通している必要性があるため、社内に新しい風を取り込みたい企業、新規事業を企画する企業には欠かせない存在です。

 

会社員のマーケターの年収は平均500万円ほどですが、フリーランスのマーケターの報酬を見てみると月額報酬60万~100万円ほど提示する求人が多いです。常駐型より週1~3日勤務のスポットでの参画を求める企業がほとんどですが、いくつかのプロジェクトに並行して参画すれば年収1000万円超えも夢ではありません

フリーランスとして独立し、成功するためのステップ

事業計画や貯蓄について考えるフリーランス人材

 

次に、フリーランスとして独立し成功する方法を4ステップで解説します。フリーランスとして成功するイメージを掴んでいきましょう。

(1)職種を選定する

フリーランスのキャリアのスタートは、自分に合う職種を選ぶ所から始まります。どの仕事に興味が湧くのか、どの仕事が得意なのかを見極める必要があります。

 

一発で最適なキャリアが見つかるとは限りません。無料教材を試したり書籍を読んだりして、向き・不向きを見極めると良いでしょう。

(2)スキルを習得する

挑戦したい職種が決まったら、スキルを習得していきます。フリーランスは1人で全ての業務を担うため、専門的な知識を身に付けることは必須です。

 

スキルを習得するためには、オンラインスクールを受講することがおすすめです。基礎から応用まで、必要なカリキュラムが組まれています。

 

他には、書籍での学習学習プラットフォームで独学する選択肢もあります。独学は、隙間時間を活用できる上、費用を抑えられる点が魅力です。

(3)ポートフォリオやプロフィールを作成する

スキルを身に付けた後は、ポートフォリオやプロフィールを作成します。習得したスキルや経験などをまとめたポートフォリオは、仕事に応募する時に必要不可欠です。

 

もし実績が乏しい場合、Webサイトやデザインなどサンプルの成果物を制作しましょう。どんな物が作れるのか、採用担当者が判断する指標になります。

(4)案件を獲得する

スキル習得、ポートフォリオ制作が完了したら、案件獲得のために動き出しましょう。フリーランス向けの案件紹介エージェントに登録すれば、プロのサポートを受けながら自分に合った仕事を紹介してくれます。他には、クラウドソーシングサイトや転職サイトで仕事を探す方法もあります。

 

フリーランスの営業活動は企業に声を掛け、やりたい仕事に応募することだけではありません。自分が持つスキルや受注したい仕事をアピールする窓口を作っておくと、企業から声が掛かる可能性があります

 

SNSやクラウドソーシングサイトに自分のページを持ち、スキルや経験をまとめておきましょう。

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フリーランスが案件を選ぶ際に重視すべき基準

仕事を探すフリーランス

ここからはフリーランスが案件を選ぶ時、重視すべき基準を解説します。

(1)理想の報酬を得られるか

フリーランスの案件を選ぶ時、理想の報酬が得られるかどうかを確認する必要があります。想定以上の収入が得られない場合、仕事が続けられなくなる可能性があるからです。

 

そもそもフリーランスの年収は200〜400万円が26.8%と最も多く、次いで200万円未満が17.9%というデータが出ています。特に駆け出しの頃は、実績や経験が乏しく高い年収にはつながりにくいでしょう。

 

新しい職種にチャレンジする際は、収入減少を想定して、貯蓄などの備えが必要です。

 

出典:フリーランス白書2024|フリーランス協会

(2)スキルアップができるか

フリーランスが職業を選ぶ際、自分自身がスキルアップして、年収アップが見込めるか、キャリアを構築していけるかを見極める必要があります。スキルアップできる仕事でなければ年収が上がりにくく、仕事を継続するのが難しくなるからです。

 

そもそもフリーランスは、どの職種であっても、常にスキルアップを意識して学び続ける必要があります。自分にとって楽しい仕事や苦でない仕事を選ぶと、自発的により高いスキルアップが望めるでしょう。

(3)リモートワークができるか

フリーランスは、リモートワークができる職種だとメリットが大きいです。リモートワークだと、通勤ラッシュを避けられたり、自分にとって居心地のよい場所で仕事ができたりします

さらに、都心に住んでいても地方に住んでいても、同じ条件で働くことができます。スキルさえあればどこでも仕事ができる時代になっているのです。

 

パソコンを使う職種であれば、ほとんどの場合リモートワークが可能です。ただし、出社が義務付けられる案件も一部あることを把握しておきましょう。

(4)勤務時間が自分に合うか

勤務時間が自分に合う仕事は、働く負担の低減や収入アップなどのメリットがあります。自分の生活リズムに合う働き方は、育児や家事、趣味などと両立しやすいからです。

 

例えば、子どもが寝静まった後や、保育園に送った後に仕事に取り組めると、家庭を優先しつつ時間を有効活用して収入を得ることができます。フリーランスとして積極的に仕事を受注しながら、育児や家事をこなすことも実現可能です。

フリーランスの案件を獲得する5つの方法

話し込むエージェントト登録者

 

ここからは、フリーランスが案件獲得する5つの方法を紹介します。フリーランスの営業や仕事獲得へのイメージを掴んでいきましょう。

(1)案件紹介エージェントを活用する

フリーランスの案件獲得には、案件紹介エージェントを活用する選択肢があります。

 

エージェントは、企業とフリーランスの間に立ち、両者にマッチする案件を紹介するサービスです。案件紹介だけでなく、単価交渉や日程調整などを代行してくれるエージェントもあり、忙しく過ごす方や案件獲得に不慣れな方に適しています。

 

例えば、プロフェッショナル人材向けの案件を紹介する「フリーコンサルタント.jp」があります。フリーコンサルタント.jpは、日本最大級のエージェントサービスで、取引実績は980社以上、登録者は22,000人以上います。多くの支援実績を持ち、マッチ度の高さや案件参画までのスピードの速さにも期待できます。

 

さらに、稼働中には担当者が企業との間に入り、働きやすい環境や良好な関係構築のサポートを実施してくれます。余計な心配なく仕事だけに集中できる環境です。

 

興味のある方は、下記から登録してみてください。
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(2)クラウドソーシングサイトを活用する

フリーランスの案件を獲得するには、クラウドソーシングサイトを活用する方法もあります。クラウドソーシングサイトには、企業が依頼したい案件を掲載しています。そこに仕事を受注したいフリーランスが申し込み、マッチングする仕組みです。

 

報酬のやり取りまで可能なサイトもあり、スムーズに安心して仕事の完結まで進められる点が魅力です。サイトでの実績が豊富であれば、企業から声が掛かることもあります。

(3)転職サイトを活用する

フリーランス向けの案件は、転職サイトからでも探すことができます。業務委託の案件もたくさん掲載されているので、職種を絞って一度確認してみましょう。

転職サイトでの応募は、面接や書類の提出など選考の工程が多い傾向にある分、契約すると長い付き合いになることが多いです。

 

自分に合う企業なのか、長く付き合える企業なのかを、募集要項や企業の公式サイトなどから確かめることが大切です。

(4)SNSを活用する

SNSを活用して、フリーランス向けの案件を獲得することができます。企業や担当者個人のアカウントで仕事を募集していることがあり、自ら応募して案件を獲得しましょう。他にもSNSのアカウントがあれば、仕事を依頼したい企業から声が掛かることがあります。

SNSのアカウントは、得意分野と人となりをアピールできる場です。無料で登録できるので、ぜひ活用していきましょう。

(5)知り合い経由で受注する

フリーランスの案件は、知り合い経由で受注する選択肢があります。知り合い経由で仕事を受注する魅力は、紹介される企業の信頼度が高いことです。

 

知人が信頼できる、紹介するフリーランスに合う企業を紹介してくれることが多いので、後からミスマッチを感じにくいでしょう。

環境が整いつつあるフリーランスを働き方の選択肢に

良い環境で仕事をするフリーランス人材

 

さまざまな社会情勢や広がる多様性の影響で、自分らしい働き方を実現するために、フリーランスになる人が増えています。

 

努力や準備なくしてフリーランスで成功できるとはいかないものの、仕事を探せるプラットフォームやコミュニティ、加入しやすい健康保険など、フリーランスを取り巻く環境は整備されてきています。

 

こうした情報を集めつつ、フリーランスになる準備を進めてみてはいかがでしょうか。

 

(株式会社みらいワークス FreeConsultant.jp編集部)

 

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