情報セキュリティのおすすめ資格10選!資格を取得するメリット、選び方を解説

作成日:2024/07/05

 
情報セキュリティに関する資格について、「情報セキュリティの資格を取得するメリットは?」「取得しておくべき情報セキュリティの資格とは?」という疑問をお持ちではありませんか?

 
本記事では、そんな疑問の解決に役立つ内容を

  • ・情報セキュリティの資格を取得するメリット
  • ・おすすめの情報セキュリティ関連の資格
  • ・情報セキュリティに関する資格の選び方

の順に解説します。
 
情報セキュリティに関する資格取得を検討している方に役立つ記事です。ぜひ最後までご覧ください。

 

目次

■情報セキュリティとは?
資格がなくても従事できる

 

■情報セキュリティの資格を取得するメリット
説得力のある提案ができる
従業員のセキュリティ意識の向上
昇給・昇進につながりやすい
就職・転職が有利になる
独立後も有利になる

 

■おすすめの情報セキュリティ関連の資格10選
国家資格
公的資格
民間資格

 

■情報セキュリティに関する資格の選び方
目的に合わせた資格
スキルアップに活かせる資格
実務に活かせる資格

 

■まとめ

 

情報セキュリティとは?

情報セキュリティとは?
 
情報セキュリティとは、企業などの組織が保有する情報が外部に流出しないよう情報を守る仕事です。
 
もしも、価値のある情報が外部に流出した場合、情報を流出した企業と関連する人や組織は大きな損害を受ける恐れがあり、信用問題にも発展します。情報が外部に流出する原因は外部からの攻撃だけではなく、人為的なミスによって起きる場合もあります。情報セキュリティは、このようなトラブルやミスを回避して、情報を守る重要な仕事です。

 

資格がなくても従事できる

情報セキュリティは、医師や弁護士のように、資格がないと業務に従事することができない職業ではないため、スキルさえあれば業務に従事できます。
 
しかし、資格を取得した方が客観的な知識・スキルの証明ができるため、キャリアアップ・スキルアップするために有効です。

 

 

情報セキュリティの資格を取得するメリット

情報セキュリティの資格を取得するメリット
 
資格がなくても情報セキュリティの業務に従事できますが、情報セキュリティに関する資格を取得すると以下の4つのメリットがあります。

 

説得力のある提案ができる

情報セキュリティは日々、進化を続けています。そのため、最新技術で構築されたセキュリティで情報を守る必要があります。有資格者は情報セキュリティについて、最新かつ体系的に学んでいるため、正しい対策方法と方向性で情報を守ることができます。また、現場で的確な指示を出せるため、説得力のある提案ができます。

 

従業員のセキュリティ意識の向上

情報セキュリティは有資格者だけが行うのではなく、全従業員のセキュリティに対する意識向上が重要です。
 
特に管理職者が、情報セキュリティに関する資格を取得した場合は、所属する部署、または組織全体にセキュリティに対する意識が浸透しやすくなるため、組織全体のセキュリティ意識向上につながっていきます。

 

昇給・昇進につながりやすい

昇給や昇進につながりやすいのも情報セキュリティに関する資格を取得するメリットです。
 
業務に必要な資格を取得すると、資格手当や報奨金を支給する企業は多く、また、情報セキュリティに精通した人材が少ない企業は珍しくありません。情報セキュリティに精通した人材として評価されて、昇進・昇給する可能性は十分にあるでしょう。

 

就職・転職が有利になる

資格は知識とスキルの証明となるため、就職や転職で有利になる可能性があります。
 
実務未経験または経験年数が浅くても、資格を取得していれば、正しい知識とスキルを持つ即戦力が期待できる人材として評価されやすくなります。
 
情報セキュリティに関する知識・スキルを持つ人材のニーズは高まっており、好待遇で迎えられる可能性もあります。

 

独立後も有利になる

組織の一員として、働く以外に独立して働く時にも資格は有利に働きます。
 
企業が外部の人材に業務を依頼する時、無資格者よりも有資格者の方が知識・スキルが客観的に判断できるため、採用されやすくなります。
 
情報セキュリティ関連の資格を取得して損になることは、ほとんどないので取得を目指してみましょう。

 

 

おすすめの情報セキュリティ関連の資格10選

おすすめの情報セキュリティ関連の資格10選
 
おすすめの情報セキュリティ関連の資格として、以下の10種類と資格の分類について解説します。

 

国家資格

国家資格とは法律に基づいて、国または国から委託を受けた機関が認定する資格です。国家資格は、その信頼性の高さから取得することで、一定の社会的地位が保証されます。

 

情報処理安全確保支援士

情報処理安全確保支援士は、情報処理推進機構(IPA)が認定する国家資格です。この資格は正確には情報セキュリティではなく、サイバーセキュリティの分野で日本初となる国家資格です。
 
サイバーセキュリティとは、PCやサーバーなどを不正アクセスから守り、情報の流出や改ざんを防ぐことで、情報セキュリティの一部です。試験では、企業などの組織が保有する情報を安全に保つための知識・スキルが問われます。
 
試験は年に2回、4月と10月に実施されます。合格率は平均約20%と低く、難易度が高い試験なので取得できれば、サイバーセキュリティに関する高度な知識とスキルが証明できるため、クライアントからの信頼度が高まります。

 

情報セキュリティマネジメント

情報セキュリティマネジメントも情報処理安全確保支援士と同じく、情報処理推進機構(IPA)が認定する国家資格です。
 
この資格は、個人情報や機密情報の管理・運用する業務に従事する方に向けた内容となっており、情報セキュリティ関連の資格の中では、入門編と呼べる資格です。
 
この資格のメリットは、情報セキュリティ関連の国家資格の中では難易度が低いため、取得しやすいことです。年に2回だった試験が、令和5年度から年間を通して随時実施に変更されたことで受験しやすくなったこと、合格率が70%以上と高いことも取得しやすい理由です。情報セキュリティに関する知識・スキルの確認をするために取得を目指してみるのも良いかもしれません。

 

公的資格

公的資格とは、民間団体や公益法人が実施している資格を省庁や大臣が認定する資格を指します。公的資格は、国家資格と民間資格の中間に位置づけられます。

 

SPREAD情報セキュリティサポーター能力検定

SPREAD情報セキュリティサポーター能力検定は、情報セキュリティに関する基礎的な知識・スキルが問われる試験です。一般財団法人サイバーセキュリティ推進協議会(Grafsec)が認定しています。
 
取得することで、PC初心者を対象にインターネットを安全に使えるよう危険性について、指導する相談業務が可能な知識とスキルが身につきます。
合格率は公開されていませんが、専門性がそれほど高くない資格なので、IT、情報セキュリティに精通していない人でも取得が目指せる入門編、または初級者向けと呼べる資格です。

 

SPREAD情報セキュリティマイスター能力検定

上記のセキュリティサポーター能力検定の上位の資格となるのが、SPREAD情報セキュリティマイスター能力検定です。
 
セキュリティサポーター能力検定がPC初心者などを対象とした相談業務が行える知識とスキルの証明であるのに対して、SPREAD情報セキュリティマイスター能力検定は企業などの組織の情報セキュリティ戦略の策定、情報セキュリティ体制の構築に携わる人に向けた資格と言えます。
 
受験するには、セキュリティサポーター能力検定に合格して、Grafsecに一般会員として入会することが条件となっています。まずは、セキュリティサポーター能力検定の合格を目指しましょう。

 

情報セキュリティ管理士認定試験

情報セキュリティ管理士認定試験は、一般財団法人全日本情報学習振興協会が認定する資格です。情報セキュリティを担当する管理者、総務などの担当者に最適な資格です。
 
試験では、PCの一般知識から情報セキュリティに関する知識、さまざまな脅威への対処法など、非常に幅広い知識が問われます。
 
試験は120分間で100問出題され、合格ラインは正答率70%以上です。合格率は平均46%前後です。やや難易度が高い資格ですが、試験は年4回、実施されており、挑戦しやすい資格ではあります。この資格には2年間の有効期限が設けられています。年に1回、オンライン講習会を受講することで更新されます。

 

公認情報セキュリティマネージャー(CISM)

公認情報セキュリティマネージャー(CISM)は、情報セキュリティを担当するマネージャーから担当役員、セキュリティコンサルタントに向けた国際的に認知されている資格で、情報システムコントロール協会(ISACA)が実施する資格です。
 
情報セキュリティの管理から運用まで、高度で幅広い知識とスキルが証明できます。
 
受験資格として、情報セキュリティに関する経験が5年以上あること、情報セキュリティのマネジメント業務に3年以上あることが必須条件となっています。
 
合格率は公開されていませんが、マネージャー以上の役職者に向けた国際的に認知されている資格です。上記の実務経験が必須となっていることもあり、難易度が高い資格であることは間違いありません。受験に必要な実務経験を満たしている方であっても、取得を目指すには入念な受験対策が必要です。

 

認定ホワイトハッカー

認定ホワイトハッカーは、EC-Councilが認定を行っている公的資格です。情報セキュリティに関する資格では最難関とも言える資格です。日本での認知度はあまり高くありませんが、国際的な認知度・信頼性どちらも高い資格です。
 
取得することで、不正アクセスによる情報漏えいから保有する情報を守る高度な知識・スキルがあることを証明できます。認定ホワイトハッカーの資格を維持するには、年会費80ドルと情報セキュリティに関する業務に従事していることを証明するEC-Council独自のポイントを獲得する必要があります。
 
合格難易度が高く、維持費も必要な資格ですが、取得すると外資系企業への転職などで有利になりやすく、高額な収入が期待できる求人も多いため、キャリアアップ・収入アップに有効な資格です。

 

民間資格

民間資格は、民間企業や団体が独自の審査基準で認定を行う資格です。内容によっては、国家資格や公的資格よりも高く評価される資格もあります。

 

(ISC)²資格

(ISC)²資格は、アメリカの非営利団体(ISC)²が認定する資格です。(ISC)²資格は、世界的で最も権威があるセキュリティプロフェッショナル向けの資格として、評価されています。そのため、取得難易度は非常に高く、学習計画を組んで受験に挑む必要があります。
 
資格は、CISSP、SSCP、CCSP、CSSLPの4つに分類され、情報セキュリティのマネージャー、リーダーとしての知識・スキルの証明にはCISSPが最適です。
 
アメリカの資格ですが、試験は英語と日本語が併記されているので、言葉の壁が受験のネックになることはありません。合格率は非公開ですが、1,000点中700点以上が合格ラインとされています。国際的に評価が高い資格なので取得すると、社内評価のアップや就職・転職で有利となるでしょう。

 

AWS認定セキュリティ

AWS認定セキュリティは取得することで、Amazonが提供するクラウドサービス「Amazon Web Services」を安全に運用できる知識とスキルが証明できます。
 
AWS認定セキュリティの受験対象は、設計と実装などのITセキュリティの経験が5年以上、または2年以上のAWSの経験がある個人とされています。
 
受験資格はありませんが、AWS認定セキュリティを受験する人は、AWS 認定ソリューションアーキテクト - アソシエイトか、AWS 認定ソリューションアーキテクト - プロフェッショナルを取得している場合がほとんどです。
 
AWSのセキュリティは出題範囲が広く、難易度も高い資格ですが、AWSの開発現場では評価が高く、社内評価のアップや転職にも有効です。

 

シスコ技術者認定

シスコ技術者認定は、アメリカのシスコシステムズ社が認定するベンダー資格です。シスコ技術者認定は、世界で通用する情報セキュリティに関する資格で、エントリー、アソシエイト、プロフェッショナル、エキスパートの4つのレベルがあり、受験者の知識・スキルに合わせた資格を受験できます。
 
シスコ技術者認定はITエンジニア向けの資格ですが、プロフェッショナルとエキスパートには、情報セキュリティに特化した資格があります。
 
難易度が高い資格ですが、世界的に評価されているため、実用性が高い資格と言えます。

 

 

情報セキュリティに関する資格の選び方

情報セキュリティに関する資格の選び方

 

目的に合わせた資格

目的に合わせて取得する資格を選びましょう。実務経験の浅さを資格の取得でカバーしたいのか、反対に十分な実務経験に見合う高度な資格を取得したいかなどが例として挙げられます。目的に合わせて考えると、取得する資格が選びやすくなります。

 

スキルアップに活かせる資格

スキルアップに活用するなら、自分のレベルに合う資格を選びましょう。資格には難易度が設定されています。経験が浅い状態で最高難易度の資格に挑んでも、取得は現実的ではなく、自信を失う恐れがあります。自分のレベルに合う難易度の資格に挑んで取得できると、スキルアップとともに自信をつけることもできます。自分のレベルに合わせた資格を選びましょう。

 

実務に活かせる資格

資格を取得する一番の目的は仕事に活かすことです。合格難易度が高い資格でも、仕事に活用できなければ、宝の持ち腐れです。
 
実務に活用できる資格なら会社員の場合、昇給・昇進につながります。フリーランスの場合は、クライアントから信頼されやすくなり案件が獲得しやすくなります。実務に活かせる資格を選んで取得を目指しましょう。

 

 

まとめ

情報セキュリティに関する資格について解説しました。情報セキュリティ関連の資格は種類が豊富なため、本記事で解説した選び方を参考に最適な資格を選んでいただければ幸いです。
 
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(株式会社みらいワークス FreeConsultant.jp編集部)

 

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