データベースエンジニアがやめとけと言われる理由とは?年収や向いている人も紹介

作成日:2024/09/20

  • 「データベースエンジニアの仕事内容や年収は?」
  • 「データベースエンジニアに役立つ資格やキャリアパスは?」

という疑問をお持ちではありませんか?

 

本記事では、そんな疑問の解決に役立つ内容を

  • ・データベースエンジニアとは?
  • ・データベースエンジニアにおすすめの資格
  • ・データベースエンジニアのキャリアパス

の順に解説します。

 

データベースエンジニアへ転職を検討している方に役立つ記事です。ぜひ最後までご覧ください。

 

目次

■データベースエンジニアとは?
データエンジニアとの違い
データサイエンティストとの違い

 

■データベースエンジニアの仕事内容
データベースの開発・設計
データベースの管理
データベースの運用

 

■データベースエンジニアの年収

 

■データベースエンジニアが「やめとけ」と言われる理由
働ける職場が限定される
1人での業務が多い
地味な仕事が多い
コミュニケーションスキルが求められる
仕事の責任が重い
常に最新の知識・スキルを身につけなければいけない
計画通りに仕事を進めにくい

 

■データベースエンジニアのやりがい
プロジェクトの重要メンバーとして活躍できる
大規模なプロジェクトに参画しやすい
最新のIT技術に触れる機会が多い
仕事の成果を実感しやすい

 

■データベースエンジニアに向いている人の特徴
向上心・学習意欲がある人
論理的に物事を考えられる人
臨機応変に対応できる人
チームの一員として働ける人

 

■データベースエンジニアにおすすめの資格
情報処理技術者試験
オラクルマスター
OSS-DB技術者認定資格

 

■データベースエンジニアのキャリアパス
プロジェクトマネージャー
データサイエンティスト
データアナリスト

 

■データベースエンジニアになるには?
他の職種のエンジニアから転職する
未経験でも応募可能な案件で経験を積む

 

■まとめ

 

データベースエンジニアとは?

データベースエンジニアとは?
 
データベースエンジニアとは、データを管理・保管するためのデータベースを構築する職種です。データベースシステムの開発・設計から運用、管理もデータベースエンジニアの仕事です。
多くの企業では、多種多様なデータが利用されています。データをビジネスに活用するには、データの保管・管理をする必要があります。
 
データベースエンジニアは、企業などの組織が膨大なデータを適切かつ効率的に活用できるようデータの管理を行うのが仕事です。

 

データエンジニアとの違い

データベースエンジニアと勘違いされやすいのが、データエンジニアです。
 
データベースエンジニアが、データベースシステムの開発・設計から運用まで行うのに対して、データエンジニアは分析するデータの収集や加工、整理、管理などを行います。データエンジニアはデータに関する幅広い業務を行う職種で、データベースエンジニアはデータベースに特化した職種です。

 

データサイエンティストとの違い

データサイエンティストとは、統計学や機械学習などの手法でデータを分析して、ビジネス課題の解決などに活用する職種です。
 
ビジネス課題の解決以外にデータの欠損、表記ゆれ、重複などを修正するデータのクレンジング、可視化、データの品質向上もデータサイエンティストの仕事です。

 

データベースエンジニアの仕事内容

データベースエンジニアの仕事内容
 
データベースエンジニアの仕事内容について解説します。

 

データベースの開発・設計

最初にデータベースの開発と設計を行います。業務で必要なデータは何か、データの登録・保管方法、負荷やセキュリティについても考慮して、クライアントの意向に合わせて開発・設計を行います。
 
データベースには、リレーショナルとネットワークタイプの2つがありますが、柔軟にデータを取り扱うことが可能なリレーショナル方式が現在の主流です。

 

データベースの管理

データベースの管理業務も仕事の1つです。データベースは、さまざまな要因で処理速度が変動します。
 
正常な稼働状態を維持するために必要に応じて、サーバーの最適化、パラメータの修正対応、何らかの不具合によってシステムがダウンした時に備えて、バックアップを取ることもデータベースエンジニアの仕事です。

 

データベースの運用

データベースの運用では、不正なデータが書き込まれて、何らかのエラーが生じた場合、その対応に追われて、データの流出・改ざんなどが行われないようセキュリティ対策にも注意が必要です。
 
大量なデータにデータベースの処理が追いつかない場合もあります。このような場合はデータベースの設定変更を行い、処理速度を向上させるなど、状況に応じた柔軟な対応力が求められます。

 

データベースエンジニアの年収

データベースエンジニアの年収
 
データベースエンジニアの平均年収は、会社員の場合560~640万円ほど、フリーランスの場合約830万円ほどと言われています。
 
フリーランスの平均年収が、会社員よりも200万円以上高いのは、スキルや経験次第で好条件の案件を受注できるためです。
 
国税庁の令和4年度民間給与実態統計調査によると、給与所得者の平均年収は458万円です。データベースエンジニアは、会社員・フリーランス、どちらも給与所得者の平均年収を超えていることから、高収入な職種だと言えます。
 
会社員はフリーランスよりも年収は低くなりますが、安定した収入が得られるメリットがあります。しかし、自分に合った働き方をしたいと考えるのであれば、フリーランスという働き方を検討してみるのも良いかもしれません。

 

データベースエンジニアが「やめとけ」と言われる理由

データベースエンジニアが「やめとけ」と言われる理由
 
高収入が期待できるデータベースエンジニアですが、しばしば「やめとけ」と言われる職種でもあります。その理由について解説します。

 

働ける職場が限定される

データベースエンジニアは働ける場所(会社)が限定されると言われています。その理由は、インフラエンジニアがデータベースエンジニアの業務を兼任することが多いためです。
 
大手企業でも、データベースエンジニアの募集人数が少ないために応募が殺到し、競争倍率が高くなるため「やめとけ」と言われることがあります。

 

1人での業務が多い

データベースエンジニアは、プロジェクトチームに1人配属されるのが基本と言われていることから、1人での業務が多く孤独を感じやすい仕事です。データベースに関する知見を持つスタッフも少ないため、相談できない・残業になりやすいことも「やめとけ」と言われる理由です。

 

地味な仕事が多い

データベースエンジニアは運用や監視などの地味な仕事が多い職種です。フロントエンドエンジニアのようにユーザーの目に触れる仕事ではなく、監視や数字を追う業務が中心で、仕事へのモチベーションを維持しにくいため、「やめとけ」と言われることがあります。

 

コミュニケーションスキルが求められる

データベースエンジニアは1人での業務が多い仕事ですが、同時に他部署と協力する必要もある仕事です。チームメンバーとの情報交換のほか、クライアントやシステムを利用する担当者など、データベースに関する知見がない人にも分かりやすく説明する必要があるため、ある程度のコミュニケーションスキルが求められます。

 

仕事の責任が重い

データベースエンジニアが扱うデータの中には、個人情報などの重要なデータも含まれます。もしも、個人情報が外部に流出またはミスで削除してしまった場合、企業にとって大きな損失です。重要なデータを取り扱う責任の重さにより、「やめとけ」と言われることがあります。

 

常に最新の知識・スキルを身につけなければいけない

IT技術は常に進化を続けていますが、その中でもデータベースに関する技術の進化はトップクラスと言われています。データベースエンジニアとして働き続けるためには、勉強し続ける必要があります。近年はクラウド化が進んでおり、クラウドサービスも含めた幅広い知識・スキルの学習が欠かせないため、大変な職種でもあります。

 

計画通りに仕事を進めにくい

計画通りに仕事が進まないこともデータベースエンジニアが「やめとけ」と言われる理由です。これはクライアントの意向が影響しています。
仕事である以上、クライアントの意向に従う必要がありますが、後付けの要望で計画が変わってしまうこともあります。

 

データベースエンジニアのやりがい

データベースエンジニアのやりがい
 
しばしば「やめとけ」と言われるデータベースエンジニアですが、やりがいを感じる魅力ある仕事でもあります。ここでは、データベースエンジニアのやりがいや魅力を紹介します。

 

プロジェクトの重要メンバーとして活躍できる

ITシステムの機能はデータベースを前提に構築されます。データベースエンジニアは1つのプロジェクトに1人が基本なので、プロジェクトの成否を決めると言っても過言ではありません。責任は重大ですが、プロジェクトに大きな影響力を持つ重要なメンバーとして活躍できます。

 

大規模なプロジェクトに参画しやすい

データベースエンジニアは人数が少ないため、国や自治体、大手企業のプロジェクトに参画する機会が多い職種です。これらのプロジェクトは大規模なものが多く、社会に貢献できる内容も多いため、自分の仕事にやりがいや誇りを感じられます。

 

最新のIT技術に触れる機会が多い

データベースエンジニアは、最新のIT技術に触れる機会が他のITエンジニアよりも多い職種です。「やめとけ」と言われる理由の1つに常に最新の知識・スキルを学ぶ必要があると説明しましたが、IT技術への興味が強く向上心がある人ほど、やりがいを強く感じられる仕事です。

 

仕事の成果を実感しやすい

データベースエンジニアは、クライアントの情報資産を効率よく運用するデータベースの構築が仕事です。自分が構築したデータベースをクライアントが活用することで、業務改善や収益アップなど成果が実感できるのも、やりがいの1つです。

 

データベースエンジニアに向いている人の特徴

データベースエンジニアに向いている人の特徴
 
データベースエンジニアに向いている人の特徴について解説します。

 

向上心・学習意欲がある人

前述しましたが、データベースはIT技術の中でも進化速度が早い分野の1つです。そのため、常に最新の知識・スキルについて勉強する必要があります。プライベートな時間を勉強時間として割く必要があるため、向上心や学習意欲がある人は、データベースエンジニア向きの人だと言えます。

 

論理的に物事を考えられる人

データベースの設計には論理的思考力が欠かせません。どのようなシステムが最適か、運用や管理、開発にかかる予算や納期など、さまざまな要件も踏まえる必要があり、アバウトに考えて設計すると、実用性がないデータベースになる恐れがあります。順序立てて物事を考えられる論理的思考力がある人も、データベースエンジニアに向いています。

 

臨機応変に対応できる人

臨機応変に対応できるのも、データベースエンジニアに向いている人の特徴です。データベースエンジニアの仕事はクライアントの意向に左右されやすいため、最初に立てた計画にこだわって仕事を進めようとしても、うまくはいきません。急な仕様変更やイレギュラーな出来事が起きても、必要に応じて臨機応変に対応できる柔軟さが必要です。

 

チームの一員として働ける人

データベースエンジニアは、プロジェクトチームの一員として働けることが大切です。クライアントの要望を聞き、他部署とコミュニケーションを取り協力し合いながら仕事を進めなくてはいけません。一緒に働く人たちの状況を見ながら協力し合って働ける人は、データベースエンジニアに向いています。

 

データベースエンジニアにおすすめの資格

データベースエンジニアにおすすめの資格
 
データベースエンジニアに資格は必須ではありませんが、知識・スキルが証明できるので転職時のアピールに有効です。おすすめの資格を3つ紹介します。

 

情報処理技術者試験

情報処理技術者試験は、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が認定する国家資格です。
4つのレベルに分類されており、レベル2の「基本情報技術者試験」レベル3の「応用情報技術者試験」を取得すると、ITエンジニアとして実践的な知識・スキルが証明できます。
 
データベースエンジニアとしての知識・スキルの証明には「データベーススペシャリスト」が有効ですが、データベーススペシャリストはレベル4に分類されているため、取得には入念な受験対策が必要です。

 

オラクルマスター

オラクルマスターは、日本オラクル社が自社製品に関する知識・スキルを認定するベンダー資格です。オラクル社のオラクル データベースは、世界トップクラスのシェアがあるため、世界基準のデータベースに関するスキルが証明できます。
 
オラクルマスターは4つのレベルがあり、下位のレベルに合格しないと上位資格を受験できません。段階を踏んで知識・スキルが身につけられるのも、オラクルマスターのメリットです。

 

OSS-DB技術者認定資格

OSS-DB技術者認定資格は、特定非営利活動法人エルピーアイジャパン(LPI-Japan)が認定する特定の企業・製品に特化しないベンダーニュートラルな資格で、オープンソース系のデータベースのスキルが証明できます。
 
OSS-DB技術者認定資格は将来的に重要視される可能性があり、データベースエンジニアへの転職時と、データベースエンジニアからキャリアアップを目指す時にも有効です。

 

データベースエンジニアのキャリアパス

データベースエンジニアのキャリアパス
 
データベースエンジニアのキャリアパスには、主に以下の3つがあります。

 

プロジェクトマネージャー

プロジェクトマネージャーはプロジェクトの責任者として、プロジェクトの進行とQCD、Quality(品質)、Cost(コスト)、Delivery(納期)の管理を行います。
 
データベースエンジニアとして、プロジェクトの上流工程に携わり、クライアントとの折衝、円滑な人間関係を構築するためのコミュニケーションスキル、マネジメントスキルを身につければ、プロジェクトマネージャーとしてのキャリアパスが見えてくるでしょう。

 

データサイエンティスト

データサイエンティストは、ビジネス課題を解決するためにデータを分析・解析をする専門家です。データサイエンティストには、統計学の知識やPython・R言語などのプログラミングに関するスキルも必要ですが、データベースエンジニアの知識・スキル・経験も役立ちます。成果次第でデータベースエンジニアよりも収入アップが増える可能性があるため、キャリアパスの1つとして考えておくのも良いでしょう。

 

データアナリスト

データアナリストはビッグデータを活用して、ビジネスの意思決定に必要な情報を提供する専門家です。ビジネスに関する知識も身につける必要がありますが、データベースエンジニアの経験・知識も役立ちます。十分な知識・スキルがあるデータアナリストとして独立すれば、年収1,000万円台の高収入が目指せるため、将来を見据えてビジネスに関する勉強をしておきましょう。

 

データベースエンジニアになるには?

データベースエンジニアになるには?
 
データベースエンジニアのキャリアパスには、主に以下の3つがあります。

 

他の職種のエンジニアから転職する

プログラマー、システムエンジニアは、仕事でデータベースに触れる機会があります。また、保守業務でも、データベースエンジニアの業務に触れる機会があるので知識が身につきます。業務経験だけでなく、データベースに関する勉強をすることも重要です。

 

未経験でも応募可能な案件で経験を積む

未経験から転職を目指す場合、クラウドソーシングやフリーランスのITエンジニア向けの求人サイトなどで、実務未経験可の案件に応募しましょう。
 
条件面の交渉など業務以外の対応が難しい場合もありますが、少しでも経験を積むことが大切です。1つずつ案件を受注して経験を積んでいくことで、データベースエンジニアに転職できる可能性が高まります。

 

まとめ

データベースは進化が速く、常に最新の知識を身につける必要がありますが、データベースの需要は今後も続くため、データベースエンジニアは将来性が高いと言えるでしょう。
 
データベースエンジニアは会社員とフリーランス、2つの働き方がありますが、自分に合った働き方、スキルに見合う報酬を得たいなら、フリーランスとして働いてみませんか?
 
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(株式会社みらいワークス FreeConsultant.jp編集部)

 

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